「本当に断捨離してよかったの?」ハッピー・オールド・イヤー ニッカさんの映画レビュー(感想・評価)
本当に断捨離してよかったの?
クリックして本文を読む
2020年12月30日@シネリーブル梅田
ストーリーは、ミニマニストの主人公が自宅の断捨離を通じて過去の思い出を清算するというもの。
本作が人生初のタイ映画だったが、精細な感情の動きも描かれていて、とても驚きました。
てっきり断捨離するなかで途切れていた友情が再び紡がれるのかと思っていたが、真逆でびっくりしました。
映画の中で断捨離の掟が流れるのだが、主人公は全然その通り行動できていないところに笑いました。
断捨離しながら友人も、思い出も、捨てていくように見えて少し寂しく見えました。
主人公が物や友人を捨てることに葛藤している姿や自分の断捨離によって人を傷つけてしまったことを落ち込む姿が印象的。
それでも最後に家族を捨てた父との思い出であるピアノを処分します。
ラストで見せる主人公の涙は、捨てきれない思い出とそこにあったが無くなったピアノの空虚感に潰されそうになってでたものなのかな。
あの断捨離の掟は、冒頭から始まるインタビューで主人公が語る経験に基づく掟なのかと思いました。
コメントする