「ときめく魔法はない」ハッピー・オールド・イヤー Scottさんの映画レビュー(感想・評価)
ときめく魔法はない
《バッド・ジーニアス》でデニムのタイトスカート姿が可愛かった女優さんが主演だから、観に行ったのね。ショートパンツで出てくると脚がきれいだから、そこが印象に残ったのかとか思うんだけど、この作品の見どころは主演女優だけじゃないの。
描かれる感情がすごいの。主人公はミニマリストだから、こんまり の教えに従ってモノを整理しようとするんだけど、そう簡単にはいかないのね。そう簡単にいかないよ、モノを捨てるって。
それで、モノに関わる色んな人に連絡を取って、それがホッコリする良い話になる場合もあるし、知らなきゃ良かったってことになる話もあるの。
それで色んな人の感情がぶつかり合ったり、そこで予期せぬ決断があったりで、そこを描いてきて、深い。すごいよタイ。
主演女優はチュティモン・ジョンジャルーンスックジンっていうんだね。テュティモンって言えばいいのかな。演技がいいんだよね。お兄さんもトボけた味なんだけど、しっかりお兄さんで良かった。
観てて、何も捨てずにいられるなら、捨てずにいる方がいいと思ったな。でも捨てなきゃ生きてけないよね。そのときに大事なモノはなんなのか、そこに正解はないし、それを見つけ出す簡単な方法もない。
主人公の決断が、正しかったのか解らないけど、それでも、前に進むために必要なんだとやったことだよなと思ったよ。
主演女優推しで宣伝がされてるけど、内容で十二分に推せるから、観て損ないよ。
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