「She's not my friend.」BURN バーン kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
She's not my friend.
荒くれバイカーたちに借金をしてしまったため、やむなくガソリンスタンドに強盗に入ったビリー(ジョシュ・ハッチャーソン)。アメリカだと日常茶飯事のような事件なんだろうけど、そう簡単には済まなかった。美人で人気者のシーラ(スキ・ウォーターハウス)と同僚の店員メリンダ(ティルダ・コバム=ハーベイ)が応対するが、レジの中には100ドルくらいしかない。金庫を開けられるメリンダが金を用意して、強盗ビリーに「一緒に連れて行ってほしい」と頼んでしまった。
内気で若干コミュ障のメリンダは保安官リウにも憧れていたが、シーラから処女だとバカにされ、初体験したがっていたため、その相手がイケメンのビリーでもいいと思っただけのこと。しかし、その気がないビリーは金をよこせと要求するばかりで、熱いコーヒーをぶっかけてしまったメリンダ。そして・・・
ちょっとしたことが事を大きくしてしまうという典型的な例なのだろうけど、メリンダの性格が全ての原因となってしまった。嘘もついちゃったし、ブラックで奇想天外な展開には驚いてしまう。オフビート感たっぷりなので、間を置いてから笑ってしまう感じ。思わぬ行動を次から次へと繰り出して、あーあ、やっちゃったよ・・・みたいな。
単純で低予算な作風ではあるけど、コーヒーメーカーに「BURN」の文字があったり、精力剤やら拳銃、ライターなどの小物の伏線も多数ある。コーエン作品を見た気分にさせてくれるし、メリンダも結構可愛い子なのでちょっと応援してしまったり・・・コーエン好きにはたまらないかも。
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