相撲道 サムライを継ぐ者たちのレビュー・感想・評価
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焼き肉屋のシーンで爆笑
初めちょっとかったるいなと思いましたが、20分、30分経過すると、もっと見たい、もっと知りたいと思うようになります。それにしてもお相撲さんの稽古は、痛い!熱い!激しい! 力士たちが、焼肉屋でご飯6升(もちろんお肉もたんまり!)食べるシーンに爆笑。お会計する時の監督の表情が最高でしたね。
TV中継とは一味違う、相撲の映像的迫力に満ちた作品
相撲について私は全く詳しくない。そんな自分が、104分間の中で脈打つ数え切れないほどの「バチーン、バチーン」という激しい衝突音を通じて、少しずつその世界へ惹き込まれていった。冒頭から、国技館の内部にカメラが向けられる際の圧倒的な迫力が身を震わす。なるほど、実際に足を踏み入れるとこんな動線で、こんな見え方なのか。地から湧くような歓声もTVの相撲中継とは全然違う。取り組みの模様や前後の表情も独自のアングルのものばかりだ。加えて、全体の構成として「相撲部屋」にフォーカスを当てているのも本作の特徴。その組織がどうなっているのか。練習風景はどうか。親方はいかなる方法論で彼らを育て上げるか。先輩や出世頭の力士たちはどう後陣の手本となるのか。同級生との関係性や絆はどうか。こういった組織論としての味わいも格別だ。彼らの懐に入り込んだインタビューで、メンタルや精神性の部分を巧みに引き出している点も興味深い。
【武士道こそ相撲道。そして相撲道は神事也。不撓不屈の精神で闘う力士たちの生き様を描く貴重なドキュメンタリー作品。】
ー 今作で映される、境川部屋と髙田川部屋の稽古風景や、ちゃんこを作る風景、そして力士たちを指導する親方との関係性が実に面白い。
常人とは思えない稽古や、怪我をしても土俵に立つ姿。尋常でないバーベルを軽々と持ち上げる姿と共に、人間味あふれる笑顔なども魅力的である。
更に言えば、序盤に専門家から語られる相撲道と武士道の関係などの歴史的考証も面白いドキュメンタリーである。-
神事としての
相撲道について高田川親方が
語ってたことが、僕にとっては救いだった◎
ただの興行で
ただの格闘技ではない
相撲道。
今後はそこに興味関心を持ちながら
相撲に注目していきたい。と思える映画だった。
その点で、豪栄道にも竜電にも感謝
ドキュメンタリーの秀作
現在の武士としての力士を、境川部屋を中心に淡々と記録しています。神事であり、スポーツでもある大相撲のあり方を描いたドキュメンタリーの秀作です。
中でも境川部屋の焼肉店での光景。食べる食べる、80万円です。私が食が細くなったので気持ち良かった!(私は柔道選手でしたので30万円分が限界でした)
またこの作品は音がダントツに良いです。ぜひ劇場かご自宅のホームシアターでご覧下さい。特に両国国技館や稽古の音が素晴らしいです。
武士道?サムライ?
大相撲の境川部屋と高田川部屋にカメラが入り、稽古や食事などを通して相撲を武士道の様に扱ったドキュメンタリー作品。
大きなスクリーンと素晴らしい音響で相撲が観れ大迫力で素晴らしかった。
2部屋取材してたが、境川部屋が主で、特に豪栄道の強さと怪我してもテーピングもしない男気が際立ってた。
サムライって豪栄道の事?って思った。
両国国技館のレストランを映したり、餅つき風景を映したりと、国技を強調し過ぎてる感じがした。
それと、タイトルにサムライを入れるのはどうかなぁ。
野球には付けてるが、相撲は横綱2人がモンゴル出身で外国人力士も多いわけだし、サムライはピンとこないと思います。
相撲好きにはオススメの作品です。
愛おしいサムライたち
世間がどうであろうと
日々黙々と激しい稽古にただただ励み
強くなるためにただただ食べる食べる。
人生を懸けて
そんな世界で生きている
お相撲さんたちの日常を垣間見て
ただただ、頑張れ!と応援したくなる映画でした。
大相撲の見方が少し変わるかも知れません。
ちゃんこ作りの時など
音の使い方が
独特でいいなあと思いました。
相撲取りは、武士
眼前の大スクリーンでぶつかりあう力士、その肉弾の迫力を堪能する映画。
部隊となっている境川部屋の有望若手、幕下6枚目の對馬洋(つしまなだ)の土俵での下位力士とのぶつかり稽古から始まる。これがまず迫力。ぶつかりあう肉、音。それをひとしきり見た後で、土俵に上がってくる、さらに上位の力士たち。たとえな佐田の海であり、妙義龍であり、そして大関 豪栄道。幕下6枚めでもめちゃくちゃ強いのに、上位はそれ以上にさらに一段強いということが、目の前でわかる。それは、先ほど、對馬洋の強さをみているだけに、かなりの衝撃での気づきだ。
「毎日、交通事故ですよ。防具もなし、グローブも、ヘッドギアもなしですから」 まさに肉弾!
みなさん、これはぜひスクリーンで、それも、できるだけ間近で観てほしい!!
日本人の誇りと魂を描いた秀作
相撲道が日本古来の武士道の精神により培われている事を、文字通り体現する、力士の矜持がふんだんに示された、とても爽やかな作品だ。
制作者側は映像表現の作為にのみ陥ることなく、力士達への真摯な眼差しを保ち続けていた。しかし一方では、鑑賞者を飽きさせることのない手練手管を随所に活かした佳作だ。
豪栄道が所属する境川部屋と、竜田が所属する高田川部屋を軸に、常に上位を目指す力士に何が求められるのか、力と技だけでなく心がいかに大事なのかを教えてくれた。
現代の日本社会に欠落する大切な魂が、土俵の上の武士たちに今も生き続けていることを知り、とても幸せな気持ちになった。彼らを見習い明日を生きていこうと決意した。
相撲ファンなら楽しめます
日頃見られない稽古場の様子や、TV放送では見られないシーン多数ですから相撲ファンなら楽しめます。
ただ、ただ、ですね、、、、。そこどまり。
相撲道とは?を浮き彫りにするものではなく、数限られた力士や親方の発言によるもの。
相撲部屋ごとに、力士ごとに
相撲道があるのだろう、、、って感想です。
各界の中を垣間見れる作品ではありますが、
きっとすべてではないだろうし、
結果を残している力士にフォーカスしているから、作品自体は明るい。隠の部分はない。
思うに「道」は険しく、万人が通れるものでもないし、皆が成功するものでもない。
稽古を、相撲を通して成長するのが相撲道と言う言葉があった。であれば、その道を歩み切り番付という居場所を勝ち取った力士だけではなく、それ以外の力士にも光をあててこそ見える相撲道なのではなかろうか?
などと思いました。
男は黙って…
面白かった!!
オープニングの国技館の外観からエントランスを抜け開かれた扉の先、画面が広がり賑わう観客の真ん中。
ドスっ、バチンっ、ぶつかり合う力士の身体から放たれる物凄い響きに、相撲知識マイナスな私にも興奮とワクワクが同時に訪れた。
密着している力士の話もよくテレビで見るコメントよりも本音が漏れて面白い。
特に元大関豪栄道の怪我の話。
テーピングで相手に弱点を悟られる方が怖いという話の後に上手い具合に入ってくる取組の映像、怪我をわかっているだけに、ますます手に汗握ってしまう。こんな相撲が楽しめたのははじめてだ。
男は黙って精神や我慢や忍耐、いまや古臭いと忌み嫌われる様な事がめちゃくちゃかっこいい。
今薄れて行く精神が、土俵にも稽古場にもたくさんあった。
場内には詳しいお客さんもいたようで、取組シーンでうなる声も上がっていて、臨場感があったとてもよかった。
なが〜いレシートと¥800.000円の接待交際費、痛快で笑った。
劇場で観ないとダメです
内容的にはふ~ん、構成的にもふ~んぐらいかもしれない。しかし大きな画面でみる力士の稽古風景は凄まじいことこの上ない、それだけで一見の価値大、DVDで観ても格闘技経験ある人なら面白くないこともないだろう、力士の躰の見事さ超人ぶりが、でも劇場でぜひ観てほしいです。
相撲ファンのためのドキュメンタリー映画
相撲が好きなので観てきました。
平日昼間の館内は20人ほどでしたが、年配の男性と老夫婦のみでスモジョはいませんでした。
大画面の取組映像と、体と体がぶつかり合う音は映画館ならではの大迫力。稽古風景や食事風景などの裏側も観れてますます相撲が好きになりました。
ただ☆4個つけましたが、相撲に興味のない方にはそんなに面白くないかも?
せっかくの作品が話題になっていない
東京・城東地区の映画見巧者が集まる楽天地で予告編を見たときから、ぜひ見たい、と思っていた作品である。
自分は相撲が好きだ。しかし、実は相撲を見るようになったのは昨年11月から。やっと1年がたったばかりである。
墨田区に住んでいながら、国技館で相撲を見たのも2020年初場所が初めてだ。しかし、その後は地方場所の開催がなくなったこともあり、東京場所は欠かさず見ている。この11月場所も、中日と千穐楽に行く予定だ。
それはさておき、本作は相撲ファンにとってはなかなかの力作だ。出てくる力士も、幕内でも誰もが知る存在ではないかもしれない。どちらかというと、あまりスポットライトが当たらない部類の力士である。しかし、彼らの姿をうまく追っている、と思う。
素直に、面白く見ることができた。
にしても、上映館にはポスターすら貼られず、パンフもなし。映画を見終えた比較的若いカップルが、「相撲道グッズ買おう!」とややコーフンぎみに話していたが、パンフすらないんだから、そんなものもあるはずもない。
制作・配給元には金がないのは分かるが、せっかくの作品、もうちょっと話題になるような仕掛けはできなかったのかねー。
東京の、スポーツ紙や雑誌、ウェブのバカな映画記者やライターらはそもそも相撲なんて関心ないからこの映画をわざわざ見る連中も極めて少なかっただろう。
しかし、まだ11月場所が始まったばかりなんだから、NHKの大相撲中継の中で紹介してもらうようにしたら、どうかね?
大NHKの力を利用すればいい。エラソーにしていtら、相撲協会にゴリ押ししてもらえばいいよ。
繰り返す! もうちょっとチエ使って宣伝してちょうだい。
せっかくの作品がかわいそうだよ。
ただ、口コミでじわじわよさは広まる、と信じていたいね。
大画面のスクリーンで観る相撲
基本的には、相撲を礼賛するドキュメンタリー作品であるが、取材対象に媚びるところもなく、距離感の良い作品だと思った。
ダラダラと映すのではなく、視点や対象をわりと明確にさせているので、観ていてダレない。また、2つの相撲部屋を対象としているので、バリエーションがあって良い。
どんな気持ちで力士たちが準備して、ケガに耐えて土俵に上がっているのかなど、背景が分かる。
稽古しさえすれば、ただちに力士の実力があらわになる様子も、興味深かった。他の競技では、もっと“技術”が介在する余地があるので、ここまで単純ではない。土俵というのは、とても狭いのだ。
そして何より、映画館の大画面のスクリーンで観る相撲は迫力があった。相撲を観ていて、握りこぶしに力が入ったのは、自分はいつ以来だろう。
題名の「サムライを継ぐ者たち」はやや大げさで、肩ひじ張らずに「相撲道」を楽しめる作品である。
日本の伝統武道としてSUMOUとは?という観点でわかりやすく、迫力満点な肉弾戦で描写
面白かった!自分は相撲に造詣が深いわけではない。でも日本の伝統武道としてSUMOUとは?という観点でわかりやすく、迫力満点な肉弾戦で描写。SUMOU、素晴らしい。改めてぜひ升席で観てみようと思った
封建的社会の功罪
相撲を観なくなって久しい。理由はずいぶん遡るけど、八百長問題や度重なる力士同士の暴行事件、あとはスター力士、日本人横綱の不在、白鵬一強時代が長すぎるからかもしれない。
この封建的な世界に単身飛び込んできて身一つで過酷な世界で生きようとしている異国の力士にもっと敬意を払うべきだし、これだけ門戸が開かれ国際的な注目を浴びている競技なのだから異国の横綱が増えたことをもっと喜ぶべきだと思うのだけど、わたしを含め世論はきっとこれからも日本人横綱誕生に祝賀ムードになるのだろう。
相撲は国技だから、日本の伝統、文化だから、異国の力士が番付の上位を占めているのがイマイチ面白くないのかもしれない。それがあまり良くない理由だと分かっていてもなぜか、日本人力士頑張れ、外人力士をやっつけちまえ、などと昭和のプロレスのような展開を期待してしまう。
そんな気持ち、想いをさらに裏付けてしまうようなドキュメンタリーだった。
これだけ科学的で合理的なトレーニングが浸透している昨今、未だに精神論や根性論が必要な世界。怪我を黙って出場することによって100%の力が発揮できず他の選手に迷惑かけてしまうチーム競技とは異なり、戦わなければ生活していけないわけだから、痩せ我慢してでも、力士生命が縮まったとしても強行出場するだろう。で、それがまた美談となってしまう。
体育会系のお手本のような上位下達の世界で生まれる礼儀などは尊重されるべきだが、それゆえに生まれてしまう暴力は本当に解消されているのだろうか。
オフの時間に見せる笑顔や豪快な食べっぷりには、映画館内から微笑ましい笑い声が漏れるし、わたしが知らないだけで、若い人気力士がいることも知ることができた。
しかしここ最近起きていた封建的な社会から生まれる負の部分にもこのドキュメンタリーの中で焦点をあててほしかった。
低迷する相撲のプロパガンダ映画とも取れなくもないが、力士が頑張る姿には素直に感動と興奮を覚えたし、また「満員御礼」の垂れ幕が下がる国技館で相撲を観たい、という気持ちになった。
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