「追う側、追われる側のドラマ」ベイビー・ブローカー 由良さんの映画レビュー(感想・評価)
追う側、追われる側のドラマ
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赤ん坊を捨てた母親。
その赤ん坊を拾って、売ろうとする男二人。
その三人をおう刑事。
それぞれに問題を抱えなが、旅をする。
まさに群衆劇として、これほどまでにドラマをしっかりと見せ、それぞれのキャラクターに感情移入せずにはいられなかった。
こんなにも魅力的なキャラクターを描ける是枝監督は本当に天才だなと感じた。
余談になるが、『ショーシャンクの空に』のラストで、監督はアンディとレッドの再開する場面までは描かないつもりでいたが、プロデューサーの「文芸作品でなく、エンターテインメントを作っている」と言う一言で、再会するシーンまで描いたとの事だっが、この映画では、それぞれが遊園地で再会しに行ったような表現で終わらせている。
この映画は、純粋にエンターテインメントではなく、文芸作品にしているのかもしれない。
だからこそ、カンヌで選ばれたのかもしれない。
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