「初めて見る是枝監督作品です」ベイビー・ブローカー UKmimikoさんの映画レビュー(感想・評価)
初めて見る是枝監督作品です
この映画のテーマは「生まれてきてくれてありがとう」なのかな…と思いました。
この擬似家族は長く一緒にいたように感じたけどほんの数日?1週間くらい?
途中からは、もうこのままずっと一緒にいちゃいなよ。赤ちゃんを誰にも渡さずにみんなで育ててほしいよ。って思いながら観ていました。
洗車機に入ってびしょ濡れになるシーンが一番好きです。
最後にもう一度みんなで洗車機に入ってびしょ濡れになってほしかった…
「赤ちゃんポスト」には是非があるとは思う。
産まれる前に命を絶つのは良くて、産んだ後に捨てるのは罪なのか。
母の気持ちは「捨てる」ではなく「託す」なのかも。
命の売買はもちろん罪だと思う。
でも孤児として育つのがいいのか、養子として育つのがいいのかそれはわからない。
孤児として育ったヘジンは養子になりたがっていたがサンちゃん達は年齢的にもう手遅れだと言っていた。
養子として育てられても途中で実子が生まれたりすると問題が起こる場合があるとも言っていた。
ラストで女刑事さんの家族と暮らす赤ちゃんを見た時、犯罪者が母親になる資格はない!って子供を奪われたのかと思った。でもそうじゃなかった…
5人そろった笑顔の姿が見れなかったのはさみしいけど、赤ちゃんの未来はいくつも選択肢があって明るくひらけているよっていうことなんですよね。
コメントありがとうございます。
「ベイビーブローカー」に続き、まずは「そして父になる」を見ようかなと思っています。
重いテーマは苦手だなぁと思っているのですが、実際見るとハマってしまうのはそういうテーマの映画だったりします。
賛否両論あることや善悪表裏一体みたいなことをあれこれ考えたりすることが実は好きなんだと思います(笑)
初めまして!
「家族」は是枝監督が好んで取り上げるネタで、血の繋がり・利害や欲による繋がりと断絶、なんてのを対比させながら物語りを進めるのが得意です。「生まれてきてありがとう」は印象的な目玉シーンですが、根底には「繋がりを求めるココロがあれば家族」って言う、是枝作品共通のテーマがある、と言うか、今回もあったと思います!