「既視感・消せない罪」ベイビー・ブローカー 梅★さんの映画レビュー(感想・評価)
既視感・消せない罪
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まず冒頭、雨の降る寒い日に赤ちゃんを赤ちゃんポストの外に置き去りにする。刑事さんが張り込んでいなかったら確実に命を落としていただろう行為に拒否感が爆発してしまった。
その後、40人に1人の本当に迎えに来るつもりの人だったとしても、不幸な過去により教育を受けることができていなかったとしても、オムツを甲斐甲斐しく交換しても、擬似家族と共に楽しい時間を過ごしても、この2人目の殺人未遂行為により全て薄っぺらく感じてしまった。
そして、その行為の償いがたかが数年で終わってしまう。韓国の法律は全く分からないが何て軽い罪なのだろうか。
歪な関係の擬似家族のまやかしのような楽しい時間が崩れていってしまうというのは、どうしても「万引き家族」や「パラサイト半地下の家族」をチラつかせ、またこういうお話かと思ってしまった。
何回も観返せば新たな発見もあり、また別の感想を抱くのかもしれないが、何度も観る程の情熱が生まれる作品ではなかった。
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