「天空の教室‼️」ブータン 山の教室 活動写真愛好家さんの映画レビュー(感想・評価)
天空の教室‼️
ヒマラヤ山脈の標高4800メートルにある実在の村ルナナ‼️そんなルナナに教員としてやって来たウゲンと、村の子供たち、そして村長をはじめとする村人たちとの交流を綴った珠玉の作品です‼️いやー、素晴らしい映画だった‼️要は望まない環境へ追いやられた男が、そこで本当の自分、本当の自分の居場所を見つける映画‼️なんか黒澤明監督の「赤ひげ」を思い出しました‼️加山雄三の保本がウゲンだとすると、三船さんの赤ひげ先生はとりわけルナナという村そのものでしょうか⁉️本来、オーストラリアへ行って音楽の道へ進もうとしているウゲンらしく、冒頭からは流行のロック&ポップスが劇中に流れ、ルナナで生活をするうちに「ヤクに捧げる歌」にはじまる民族歌謡が多用される‼️この音楽の使い方にしても、主人公の心情の変化を表現していて素晴らしいと思います‼️ルナナに着くウゲンを村人総出で迎えに来てくれるシーン、可愛くて魅力的なクラス委員のペムザム、丘の上から村に歌を捧げてるセデュとは音楽で繋がり、授業のために村人と作った手作りの黒板、授業を見守るバッファローのようなヤクのノルブ、村に伝わる言葉「先生は未来に触れることができる人」、そして村長からウゲンへの「先生はヤク飼いではない。ヤクです。村に欠かせない存在です」などなど‼️一つ一つのシーンやセリフがホントに心に沁みる‼️そんなウゲンや村人たちの交流を見守るヒマラヤ山脈の雄大な大自然を捉えた美しい映像もホントに圧巻ですね‼️ラスト、村を去り、オーストラリアのバーで歌っているウゲン‼️でも誰も聴いていない‼️途中で歌うのを辞め、フッ切れた表情で「ヤクに捧げる歌」を歌い出すウゲン‼️その表情は自分がいるべき場所、自分の役割を確信したモノだったと思います‼️多分、ウゲンはすぐにでもルナナへ、自分を待っていてくれる子供たちやセデュ、村人たちの元へ戻ったのでしょう‼️そう思わせてくれる素晴らしいラストシーンでした‼️