「世界一幸せな子供達がより幸せになる為には」ブータン 山の教室 マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
世界一幸せな子供達がより幸せになる為には
2021年6月 4日(金)銀座シネスイッチ
2021年6月20日(日)銀座シネスイッチ
更にAmazonでも見たが、レビューが消されている。
二年以上前の映画なのでもう一度見てレビューす。
私が行ったネパールの村は『ティンボチェ』と言う所でルナナよりも400m低いが同じ僻地だ。周囲の景色も大体同じ様だ。
素朴な場所である事はルナナと同じだ。さて、ディンボチェもルナナも夏季に限っては、ヘリコプターの使用は可能だ。自身、ティンボチェにはヘリコプターで来村した。映画を見る限り、ルナナもヘリコプターの着陸は充分可能。従って、ヘリコプターの力を借りて、村民の生活は改善されているのだと思う。勿論、子供達への教育も然りである。しかし、急激な変化は副作用がある。この映画でも、働かないでアルコールに溺れる村民が描かれている。そして、教育に付いて言えば、子供達に自主性が芽生えるのだから、子供達の世界は広がる。しかし、同時にルナナ村では、子供達の欲求が満たせない事にもなる。一般的な言い方で、善悪を含めた都会の誘惑が子供達を襲う。
ここから
ネタバレ
この映画は昔からある温故知新がテーマの様だが、単なるお涙映画で無い事を再評価したい。
では、どこが違うか?
ネタバレ
最後がまさかの場所で終わっている所である。
だから、ルナナへやって来る都会人のカルチャー・ショックではない。そこが一番大事で、主題はそこには無い。
では、何処?
この村から流出する若者に対する問題を提議している。子供達がこれからこの村で死ぬまで生活する事が出来ない。それが問題なのだ。僕が行ったティンボチェは登山道故に活気はあった。しかし、この村の産業は目立ったものが無い。従って、子供達の欲望を満たす為には都会へ出ざるを得ないのだ。言うまでもないが、僕の世代の過疎化現象と全く同じ。また、時間が経過すれば現代の少子高齢化に繋がると思う、この映画では、それをさり気なく訴えている。
さて、現在、ペンザムはティンプの街で暮らしているのだろうか。勿論、自主性が生まれた彼女達の人生なのだから、それが当たり前。
制作会社側の意図なので、仕方ない事だが、地球温暖化の事だけ解釈が間違っている。クリーンエネルギーが叫ばれるが、どうしたら、自然を壊さずに生活てきるかを考えねばならない。少なくとも、原子力潜水艦で戦争なんかやっている先進諸国の文明人(?)には、発展途上国の未開人(?)の村の先生にはなってもらいたくないものだ。
こんにちは
共感ありがとうございます。
そうですか?
夏季はヘリコプターで、ひとっ飛び・・・
若者にここで生きろ・・・なんて言う権利は誰にも
ないですね。
私も、ここに住むなんて無理ですもの。
空気と景色だけでは・・・。
(文明国家の描く夢物語ですね、)