「世にはびこるクズどもよ。」悪魔はいつもそこに ラーメンは味噌。時々淡麗醤油。さんの映画レビュー(感想・評価)
世にはびこるクズどもよ。
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悪魔として出演するクズの方々です。ペット殺しの父、同級生のいじめっ子、ボニーアンドクライド風夫婦、汚職警官、そして聖職者(2人)。そこに父子、兄妹、母娘といった縁が絡み合ってクズがクズを引きつけてしまうので、タチが悪い。
クズであることは変わらないけど、アメリカ全体が戦後の好景気、赤狩り、ビートなる新たな動きの中でオハイオの片田舎での市井の人々は、なんら影響を受けることもなく一人ひとりが生きるための日々の営みを続けている中で描かれる。
もう一つ最大のクズが、ベトナムに派兵するアメリカ政府(ジョンソン大統領)。初めて、アメリカの大きな渦が、いよいよオハイオにも及び始める。終戦後の帰還兵から始まり、個が体験したの小さな悪魔の物語を経て、またしても戦争という、まるで悪魔のビッグボスかのような物語りに流れにつなぎこむ。
世界のどこかで今でも戦争が行われ、どこぞの議員は私服を肥やし、明日の生活も担保できない国民も。悪魔はカタチを変え、いつの時代にも蔓延っている。
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