「津軽弁ネイティブが観た」いとみち 田中寒村さんの映画レビュー(感想・評価)
津軽弁ネイティブが観た
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「わいは」(標準語で「びっくりした」)をこれほど聞いたことがない映画。わいは。平川市出身の駒井蓮ちゃん、ものすんごく可愛い。わいは。え、青森ってこんなにご当地アイドルいたの? わいは。劇中歌に人間椅子。つまり、どこからどう切り取っても青森。わいは。
会話の重要なところは標準語でしっかりと話されているので、映画の大切なところは理解できるはず。まぁ、津軽弁ならではのニュアンスがあるので、細かいところまで理解したいという方には厳しいかもなぁ。
この映画のユニークなところは、津軽弁にはグラデーションがある、濃淡があることをきっちり描いていること。小さい頃にお母さんを亡くしている(お父さんは標準語)主人公のいとちゃんは、お婆ちゃんの影響でかなり訛りがキツい。そのために、同級生から笑われる。だから、標準語化が進んでいる青森市在住の若い人が見ても、いとやお婆ちゃんの言葉は分からないかもしれない。
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