「【日の当たらない仕事を日々、黙々とこなしてくれている女性の方々への感謝の念が沸き上がって来た作品。小津監督作品が好きな人にはお勧めなのかな?”自称レスリー・チャン”にはクスクス笑った作品でもある。】」チャンシルさんには福が多いね NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【日の当たらない仕事を日々、黙々とこなしてくれている女性の方々への感謝の念が沸き上がって来た作品。小津監督作品が好きな人にはお勧めなのかな?”自称レスリー・チャン”にはクスクス笑った作品でもある。】
<Caution! 以下、内容に触れています。>
・映画プロデューサーのチャンシルさん(カン・マルグム)は、運がない。PDと言えど、仕事は雑用ばかりで、長年仕えた監督は宴会で急死し(飲み過ぎである・・)仕事を失ってしまう。
・仕方なく、PD時代に付き合いのあった若手女優ソフィ(ユン・スンア)の家政婦になり、せっせと働く。
胸の中に”40歳を超えて、私の中には何もない・・”という哀しみを抱えながら・・。
ー 韓国の映画界って、女性に厳しいのかなあ。日本もそうだけれど、韓国も男尊女卑傾向が強いからなあ・・。ー
・ソフィにフランス語を教える短編映画監督のヨンと知り合い、彼の誠実な人柄に惹かれるチャンシルさん。一緒に呑みに行って、好きな映画監督論議で、チョンシルさんは小津監督の素晴らしさを語るが、ヨンさんは小津監督作品は”何も起こらないので、退屈。CN監督が好き”と発言。
憤慨するチョンシルさんであるが、ヨンへの思いは変わらない。
ー 私事であるが、どちらも好きである。短編映画監督なのに、小津監督の良さが分からないとは・・。ー
◆けれど、お弁当を作り、ヨンに告白するも、”姉さん”でいて欲しい・・、と言われてしまう。
ー あれは、切ないなあ・・。ー
◆チャンシルさんにしか見えない、”自称レスリー・チャンの幽霊”だと言い張る、半パンランニングシャツの幽霊(キム・ヨンミン:良く、あの役を受けたなあ・・)には、
脳内クスクス笑いながら鑑賞。(だって、ハンサムだけれども全然似てないじゃない!)
この幽霊の存在が、この映画に不思議な可笑しみを齎し出しているのは、間違いない・・。
もう、あの姿で”自称レスリー・チャン”が出て来るだけで、クスクスクス・・。
<人生、毎日、小さな事がイロイロと起きる。
哀しい事、笑える事、怒ってしまう事、泣きたくなる事。
けれども、毎日を一生懸命に生きる人の姿は、美しいものである。
チャンシルさんの、平凡だがイロイロな事が起きる日々を生きる姿を、喜怒哀楽を絡ませて描いた作品。
何故だか、良い気分になる作品である。>
<2021年1月23日 刈谷日劇にて観賞>
NOBU さんおはようございます。
共感またコメントありがとうございます。
この作品は自分を見つめ直す切っ掛けになりますね。周りの友だち仕事の仲間からたくさんの幸せ(福)をいっぱい貰っていることに気付かされます。
笑って泣ける映画でした。
いつもありがとうございます。