「失ったものをどこか探し求めてる、それを何かで埋めようとか、新しい居...」ノマドランド UPtwHmNNLjBjFuAFさんの映画レビュー(感想・評価)
失ったものをどこか探し求めてる、それを何かで埋めようとか、新しい居...
失ったものをどこか探し求めてる、それを何かで埋めようとか、新しい居場所とか、もしかしたらまた会えるんじゃないかとか、そんな感情が作品から溢れ出ている気がします。
なんていうか物って捨てられないんだよね。
自分で手を加えたり、長く使ってきたものって思い出や愛着出てくるから手放せないのはわかる。
それこそ愛する人と一緒に住んでいたときの家財を処分するなんて本当に辛いし、無理だ。
自分も最近の断舎利ブーム?で結構物捨てるので捨てちゃえばいいのにって思うけどやっぱり捨てられない!
賃貸ガレージ?取っておいた物を捨てたときは何をおもったのかな。
そういうタイミングがくるまでってやっぱり時間が必要だと思う。
思い出のあるものって時には足かせになってしまうときもあるし、バーって全部捨てて身軽になりたいって思うときもあるけど、一方で帰る場所があってそういう物に囲まれてる空間(家)ってのもすげー嬉しい事なんだよね。
この作品はそういう要素が良い感じのバランスで描かれていると感じた。
変わり果てた社宅の裏から見える景色はどう映っていたのか。
夫と一緒に住んでいたときとは違って見えたのかな。
デイヴや姉に一緒にくらそうって言われても断り、ノマドでいることを選んだことに答えのひとつがあるのかもしれない。
あとAmazonね。いやなんとなくはわかるんだけど現実味もあるんだけど、心の中でAmazonで働く描写に少し引いた(笑) ほんとにちょっとだけ。たぶん何かに期待してみちゃってるのか。
あとあれだスマホあれば世の中だいたいなんとかなるんじゃないかとすら思えてくる。
GPSとか使えるテクノロジーは使いまくって何かを探すなり空いた穴なりを埋める。死んじゃいかんし、ある程度の保険は大事。
アナログとデジタル、バランスよく付き合って生きていきたいな。
もう少し死に近づくか、死を意識するような体験があるともうちょい共感できたりするのかな、と思ったりもした。
人生に対する老いと孤独について、問題っていう認識じゃないけど、問いかけや自分なりの答えを探すのは難しい・・・。