「自分の価値観と向き合う作品」ノマドランド ポールさんの映画レビュー(感想・評価)
自分の価値観と向き合う作品
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ファーンの飾らない旅を覗かせてもらったようでした。
止むを得ず車で暮らす者たち、、そんな話ではなかったです。
勉強して、安定した仕事を見つけて、働いて働いて
お金を稼いで家に帰ってご飯を食べて寝る
一般的な幸せに思います。
生まれた瞬間から死へのカウントが始まっている
分かっていても保険だらけの人生を歩みます
日本に馴染みのないノマド
訳あり、苦労人、はじかれた人かと思いきや
望んでこの暮らしをしている人々もいました
自分という人間を生きたい
命を燃やしているように思いました
自分の知識のなさ、価値観の狭さが恥ずかしくなりました
私たちが屋根の下にいる間に
ノマドの人々はこの地球で起きている奇跡を日々、
目の当たりにして出会うこともなかった人と出会い
言葉を交わして時には物々交換して仕事をして
またどこかで笑顔で再会する
現実的に、日本でこれをするのは難しい
子供がいたら尚更
馬車馬のように働いて、
働けなくなれば野に捨て放たれる
このような人が沢山いるのだと思います。
頑張った人には幸せが待っていてほしいです。
何が幸せか何が大事か何を思って生きるか
ある程度の自由があるこの時代に
残されたあなたの人生、どう生きる?
と今この時代に生きる地球人に投げかけられたような
スクリーンの中で完結しない作品でした。
ある日、大切な人を亡くす
この世界のどこを探してもいないけど
自分の中にあるその人との思い出は大切にしたい
そうしたいと思えました。
焚き火を囲んでノマドになったきっかけを話すシーンがとても良かったです。
一度きりの人生、納得のいく生き方を。
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