「さよならではなく、またね」ノマドランド ジャーニーさんの映画レビュー(感想・評価)
さよならではなく、またね
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生き方を尊重しつつも、その年で車中泊?!季節労働者?!車が故障したらやっていけるの?病気になったらどうする?という世間の目。
しがらみもなく、自分には出来ないことをやれている。そこは正直羨ましくさえ思った。もちろん好きで家や仕事を失ったわけではないけれど。
自由なノマド妹に、素敵な家に住んでいる姉はおそらくそんな気持ちもあったことでしょう。
自分には出来ないし、日本では無理だから、余計に羨ましく思ってしまったのだけれど。そういう車専用の施設がちゃんとあるアメリカはやっぱすごいわ。
集会は若干宗教的な雰囲気も感じたが、ミニマリストとして、敢えてそういう生き方を選ぶ人もいると思う。
息子家族と暮らし、ノマドではなくなった友人を訪ねるシーン。ノマド仲間としては淋しさを感じるだろうが、お互い押し付けることもなく。歩み寄るというより、距離を置くことでうまくいくのも。
最後、息子さんを亡くしたノマドの言葉が刺さった。
生きている間、いろんな人との出会いや別れがあるけれど、さよならとは言わなくていいんだね。
誰とでも「またね」と別れられれば、淋しさも半減するかな。
スリービルボードでは終始怖い人というイメージのマクドーマン、この作品でもやっぱり男勝りな雰囲気はあったけど、女性らしさとかお茶目な一面も見られた。
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