「ベタでコテコテ登山映画」クライマーズ バラージさんの映画レビュー(感想・評価)
ベタでコテコテ登山映画
俳優はほぼ大陸勢だが、香港のダニエル・リーが監督だから映画のノリは中国映画というより香港映画。ヒロインのチャン・ツィイー目当てで観に行った。ジャッキー・チェンもちょっとだけ友情出演してる。
1960年に中国の登山隊初のチョモランマ登頂が成功したが夜間登頂で証拠写真が撮影できなかったため西側諸国に認められず、その後1975年に二度目の登頂に成功したという史実を基にした映画とのこと。とはいえそこはダニエル・リーだけに、史実通りなのは大枠だけ。あくまで史実をモデルとした娯楽アクション映画で、登場人物の名前も実在の人物とは変えられてるし、チャン・ツィイー演じるヒロインは架空人物のようだ。
登山映画とか山岳映画にはほとんど興味がなく、ほぼ観たことがないんだが、なんというかきわめてベタでコテコテな香港映画だった。ストーリー展開も、不自然なくらいの超絶アクションも、人物のキャラクター設定や感情表現もすべてベタ。最近すっかり愛国映画俳優になったらしいウー・ジン主演だけに少々愛国調なところもあるが、それよりもコテコテにベタな香港映画チックなところのほうが気になる映画で、あまりにベタなコテコテっぷりになんだかちょっと笑ってしまった。なんというか80年代のスタローン映画みたいな感じと言いますか。まあ、それでもそこそこは楽しめたが。
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