「正直言って...」ARIA The CREPUSCOLO yosioさんの映画レビュー(感想・評価)
正直言って...
昨今の情勢もありますが、こうやって公開に漕ぎ着けることができ、そしてこうして観に行くことが出来たのはとても嬉しいことです。
観ながら、作画が何パターンか変化があるなあとは感じました。
あるときはアニメーションの絵柄の雰囲気なんですけど、あたらしく出来た映画としてのちょっと豪華な感じの画なんですね
漫画のARIAっぽい天野先生の画風の感じがすごく出てくるときもあるんですね
後は目とかあまんちゅの漫画に近いかなって感じになる時もありますね、ゲストさんもうきうきと観光してますし
新しく完成した映画を観ながら、漫画を楽しんでた当時やアニメーションでARIAの素敵さを目一杯楽しんでいた頃を思い出すような感覚に気持ちが行ったり来たりしてなんだか感慨がありました
内容はアーニャちゃんを中心に、アテナさんとアリスちゃんのいくつかのエピソードを回想しながらアテナさんの想いの深みに接近していくようなストーリーでした
同窓会でも企画しているような雰囲気で、立派になった3人や懐かしい先輩方の姿に時間の流れを感じながらもしみじみとARIAに再び会えた事の嬉しさが尽きません。
みんなどうしてそんなにも足早に先へ先へと、はやるように行ってしまうのか、あの人もその人も、望もうとも望まずとも
アテナさんからアリスちゃんへ語られる、ゆっくりでも自分の歩幅で進めばいい、という言葉がいたわりでもあり、進む時の流れがなごり惜しむ暇さえくれないのを悲しむような不器用な愛情にも繋がっていくようで
ARIAのファンにしたらARIAそのものに感じるものともリンクするようで胸が詰まりました。
新しく生まれ移り変わるものが尊くとも、どんなに素敵な大人になることができたとしても、正直、みんなで成長していたころの輝かしさに浸っていたくなる気持ちを切り離したりなんてできないですもんね
そんな気持ちを、今日のアテナさんを通して、ARIAを愛した人たちを通して、大勢の人と共有できたかのようでほんと同窓会のような幸せな時間でした