「「テレ東」×「午後ロー」の中継ぎお笑い枠」サイレント・ワールド2013 Chuck Finleyさんの映画レビュー(感想・評価)
「テレ東」×「午後ロー」の中継ぎお笑い枠
物語内容が充分薄いので、只今「TV観ながらライブ・レビュー」をしております。少々失礼で恐縮ですが、お話の内容や映像はちゃんと把握したくないほどどーでも良いので書きません。
因みに本作は「サイレント・ワールド」シリーズの3作目。しかし「沈黙」シリーズなどとも比較にならないくらい作品間に全く連関がありません。単にツタヤの棚仕分け用です。
さて、観ていて先ず感じるのは、
なぜこれだけ何人もの“シリアス演技”ができる俳優を使えて、ヒコーキ・ヘリもレンタルして大胆なCG合成に“挑戦する”(出来てるとはとても言えない)リソースもあるんだったら、もっと小さめの「ある町の大災難・闘う市民たち」にしなかったのだろう?です。
ちょうど合間のCMで宣伝してる次週の「アイアンマン」だって砂漠のほか転換場面なんて幾つもないし、寒々しい画面作りも一地域で上手くまとめれば、緩い「ランボー」みたく佳作になれたかも(ムリか‥)。
私ごとながら、今を去ること1986年の和泉祭で全く期待せずに鑑賞しその迫力に感動した、明大映画研究会のガン・アクション大作(作品名等一切覚えてません)の方が30倍くらい良く出来ていました。
とはいえ、
実はこの映画は「オースティン・パワーズ」と同じ頻度と強度くらいにイイ感じで“笑える”んです。しかも話が後半のヤマ場に行くに従って、
「えっ?あれっ、死んじゃったよワッハッハ!」
「この状況でその行動?ハハハ」
「え、地球さん今そう攻めて来る?」
そして「フフッ、兄また転んだ」
とシリアスな笑撃力が加速していく。いかん、だんだん軍隊の規律ある?動きも超笑えてきたぞ。
ひょっとして本作品は、映画カテゴリーの新境地「シリアス・グローバル・ディザスター・アクション・コメディ」なのか?対抗作は「カメラを止めるな!」かもしれない。だとしたらスゴイ!いや、凄くはないか…。
などと、本作の笑いツボ・スタイルに慣れてきたところで映画がアッサリ終わってしまいました。知ってた… 切れ味鮮やかです。
もし何かの間違いでこの作品が劇場公開され私が間違って1,900円で観ていたら、終映までに“笑いながら怒る人”みたいな錯乱状態に陥り今頃は病床に縛り付けられているでしょうが、思わず休みになった平日の午後にはピッタリの駄作でした。