私をくいとめてのレビュー・感想・評価
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手の平の上でコロコロされまくりました(๑˃̵ᴗ˂̵)
とても公開を楽しみにしてました。すっかり雰囲気をまとった女優になった、のんさんとお気に入りの大九明子監督の最強タッグの前に、もはや抗う術なし、ナスがマンマミーア❗️です。
ローマでは「あまちゃん」でぞっこんになった、のんと橋本愛の最強タッグ再結成で、もうじき還暦な私は電車道で土俵際まで一気に運ばれ夢心地、「私はくいとめないで」!(๑˃̵ᴗ˂̵)
のんさんの見事な演技に終始ビターな、お一人様の心情もまぶされ、もみ込まれながら、いつしか小さなしあわせの噛み締め方を優しく教えられてしまいます。なんて素敵な映画だろう🎞ブラボー💞いい気分持続中です(´∀`)♪
だれか私をくいとめてよ
スクリーンでのんが堪能出来て嬉しかった。
以下、ざっとした感想
・原作を読んだ時に感じた
「そもそもなぜAは異性として想定されているのか」という疑問が映画で主人公の異性からの加害行為とそのトラウマを詳しく描く事によってより分かりやすくなったと思った
・声だけの存在であるAは稀に暴走するが基本的に理性的であり、紳士的な態度と口調で主人公を助けてくれる
(原作では色白で小太りの記述がある)
映画で「ちょうどいい」と主人公が発言する容姿
→自分の中の安心できる異性像が欲しかったんだと理解できた
加害しない、信頼できる異性像が主人公には必要だった
・イマジナリーフレンドとの別れであり、魔女宅のジジの声が聞こえなくなる現象
・Aの声を演じる中村倫也が最後の海の場面で顔出ししたら倫也とのんのラブストーリーになっちゃう(そう解釈されそう)じゃん…(そうじゃないのに)と思ったので別キャストに差し替えられて良かったと思う
・橋本愛のくだりは完全に大人になったあまちゃんがやりたかったんだろうな…と思った
・林遣都、今作で「普通の男」をやったことにより案外男臭い顔立ちをしていると思った、あと数年経ったら阿部寛の系列になりそう
綿矢りさ×大九監督、幸せな化学反応
「勝手にふるえてろ」以降ファンになった大九作品が、今年はコロナ禍にも関わらず二本もみれるなんて!
綿矢りさ原作と出会い幸福な化学反応を起こしてブレークした感がある大九監督だけど、
独身女性の心情のもやもやを映像表現として吐き出すテクニックは「勝手にふるえてろ」以降の作品群でも健在で、コンビを組んでいる撮影の女性カメラマン中村夏葉さんとのコンビネーションも本作では至高の域に達していました。(中村さんの映像は、女性がホントに美しい光で撮影されるし、美しくない女性の内面にも遠慮なくグイグイカメラを向ける事が出来るのは、中村さんの抜群の手持ち撮影でしか実現出来ないのではないでしょうか。)
大九作品 綿矢りさ原作は、まだまだ観たいですね。
「ウォークインクローゼット」「しょうがの味は熱い」「かわいそうだね?」あたりの独身男女の機微を描く小作品は「勝手にふるえてろ」の続編として間違いなく傑作になりますね!
でも、個人的に1番映像化でみてみたいのは「手のひらの京」。
京都を舞台にした三姉妹の話で「海街diary」の京都版的作品で、京都人の裏表のある性格描写が綿矢作品らしくて好きな作品。これは是非オール京都ロケで大九監督に撮ってもらいたい。
女優も、松本穂香、永野芽郁、中条あやみなどの若手は続編的にも主演として見てみたい。
伊藤沙莉、門脇麦、波瑠、
安藤サクラ、吉高由里子も綿矢りさ作品に間違いなくはまりそう。
とまあ、期待と妄想が膨らむ幸せな化学反応、綿矢りさ原作にも大九監督にも来年も楽しませて頂きたいです。
のんちゃんは良かったです
大丈夫だってば
旧 能年玲奈こと「のん」が年下の意中の人相手に、悩む悩む。おひとりさま30代。脳内の相談相手のAに時に的確なアドバイスをもらいながら一人食玩教室。一人温泉。一人焼肉。基本的に一人に慣れてしまって。Aのアドバイスがあっても一歩踏み出せない。のん は服装も醸し出す雰囲気も30代独身女性を好演している。「あまちゃん」の時はあんなにかわゆかった彼女が、少しくたびれた中年女性にしか見えない。そういえば映画館が明るくなったら会社帰りと思われる連れのいない一人の女性観客が観客の半数以上だった。ところで、のん。なんか知らんが、飛行機、と弄ばれる温泉女芸人には過剰反応。???
でもね、ワシおっさんだけど意中の、他社の甘いマスクの年下営業マンと最初偶然近所、偶然コロッケ屋で出会うまでは不確定要素あったけど、手料理を頻繁に自宅にもらいに来る時点で、男女の恋愛的にはすでにホームイン、ゴール命中、完全セーフ安全圏だってば。何を土壇場のホテルの製氷機前で絶叫混乱してる?
今時昭和の高度成長期前と違って、コンビニもファストフードもある時代。これは男女差別では無いけど料理のできない女子も多い。しかも製品以外の他人の握ったおにぎりも手料理も拒絶するのが潔癖症というより普通な時代。すでに手料理やり取りしている段階でSEX以上の高みに二人はあると言っても良い。男の胃袋を掴んだら強い、というかイケメン若い男子が好意のない女子の手料理なんて食わないってば。これがな、訳ありのくたびれたおっさんとか、刑務所帰りの負い目を負った男という設定なんか役所広司か高倉健みたいな設定だったら素直には物事は進まないけどね。
まあ結論はわかっていてもダレ場が無く、誰でも飽きないような作りではある。でも公開初日で昼1本、レイトショー1本は寂しいなぁ。
どっちかっていうと同僚のおひとりさま先輩が、社内の自称色男に尽くして、「期間限定」お付き合いする方が、痛い、痛い。心配になるよ。
あと、東京タワー、新顔のスカイツリーに東京の顔を譲るわけにはいかない広報部の意気込みを感じるね。「サイレント・トーキョー」でもシンボル的だったし、本作でもヤマ場に登場。老体に自ら鞭打っている。頑張れ!東京タワー!
嘘じゃない。
AはAnswerのA --- 現代人にささる。最初の方はなんのことだか分からない・見えないことが多すぎるのとクセが強すぎて、置いてきぼりをくらいそうになっていた。けど結果それすらも最初から意図的な掴みだったと感じさせる力強いストーリーテリング。主人公の内世界を表象するように高カロリーなプレゼン方法には好き嫌いこそあれど、ここに嘘偽りはないと思わせてくれる。戸惑うし順応するのに時間がかかるけどそれが自分。現代社会の生きにくさ、とりわけハラスメントなど女性性におけるそれ。
おひとりさま --- なんなんだろう、あの人間じゃない生き物みたいなかわいさ。だから、そんなのんがこんな現代人っぽい拗らせて色々と抱え悩む役という点で、正直違和感を覚えないでもなかった。けどそんなものは見ていく内に掻き消されていく。いや、むしろそれすらも武器・魅力にしちゃうみたい。僕自身がそうだから身につまされるように感情移入してしまったが、一見"陽"でもあれこれと考え込んでしまう一喜一憂を体現する。只者じゃないし表現に愛されている。
『勝手にふるえてろ』の大九監督(×錦矢りさ原作)が手掛けた監督ワールド全開炸裂な精神的姉妹分のような作品で、『この世界の片隅に』に続くのん主演の傑作(を運命づけられた本作)。…というテアトル系列メインだった気がする両作品あったことを思うと納得させられるヒューマントラストシネマ渋谷の登場。なんだこの勢いと異物感、引き込まれてしまう。キャッチーじゃないけどパワフル。のんは天然色、のんをくいとめて……!こんな作品がもっとあっていい、けど恐らく他に続くことはできないだろうな。そんな唯一無二さとリアルすぎてたまに目を背けたくなるような個性。よろしく頼みます。
前作と比べて・・・。
どうしても同じ大九監督、綿矢りさ原作の「勝手にふるえてろ」と比較してまう。のんは好きな俳優さんだけれど、やはり演技力では松岡茉優には到底かなわない。演出も「勝手にふるえてろ」のような自意識過剰な女子の脳内の妄想が炸裂して、シーンが連なるようなポップさがなかった。方向性なく不発な演出を重ねて何となく終わってしまった感じ。残念。
のんの演技に引き込まれる
めちゃくちゃ面白い。
まさに監督の前作の『勝手にふるえてろ』が大好きでそういった作品を期待して観に行きました。素晴らしかったです。作風はかなり前作を踏襲したものですが、焼き直し感は微塵も感じさせません。むしろ美しく磨きがかかり、完成(そういったものがあるかどうかは別として)に近づいている印象を受けました。
観たばかりで何を考えてもまとまりませんが、とても物語の要素が多いにも関わらず、大きく脱線せずまとまっていると思います。
印象的なシーンを列挙すると、過去の男性不審のエピソードが初めて示唆された温泉のシーンです。あの感情的な演技があまりに美しくまたこちらに突きつけられ、まさにあの場にいるかの様な感情を抱きました。浴衣姿で駐車場で泣くシーンも凄くリアルでした。
あの「A」の声に納得しつつ彼女の深い感情が徐々に不自然なく自らの口で語られていきます。最後のホテルの廊下のシーンは本当に凄かったです。
前作に引き続き、生活のリアルさが作品全体に圧倒的な現実感を与えていました。
ただただのんさんの演技に圧倒されました。衣装なども異常に可愛くて、悶えるようです。
#111 一人海外旅行はハードル低い
究極のおひとり様みたいに言ってたけど、ひとり海外旅行はひとり焼肉やひとり国内旅行よりかなりハードルが低いっす。
私1人で飲み屋に入れないけど1人で海外には20回以上行ったことあるもん。
イヤ、そんなことより、痛い三十路の妄想女を演じるには、のんちゃんが可愛すぎて無理があった。
全く悲壮感感じなかったもん。
架空OL日記を彷彿させる臼田様の演技が光ってました。
大九明子のタクトでのんの感情が爆発する!
原作 綿矢りさ× 監督 大九明子、そして主演がのん、絶対おもしろいだろうな、という期待はあった。特報映像もそれを後押しするものだった。そして東京国際映画祭へ。
終わった直後は、いったいこの感情が何かもわからない。確かにラブもコメもある、充分すぎるほどある、でもスクリーンから迫ってくるあらゆるのんの感情表現、、、圧倒された!
また脇を固める出演者もとても良い。恋のお相手 林遣都はちょっとどんくさいような、人の良さがフワリとにじみ出てくる青年で、のんの迫力を中和してくれ彼がでてくると和む。
話題になった親友役 橋本愛とのシーン。セリフの数は少なくても画の空気から伝わってくる繊細なシーンで、見終わってからもフト思い出してしまう。
そして脳内相談役A(演者は今のとこ秘密らしい)、のん演じるみつ子の相方で常におちついたボイスがこの映画の司令塔のような存在。みつ子の暴れる感情を常にテンポ良くガードして心地よい
とにかく東京国際映画祭 観客賞にふさわしい作品だった。一回観ただけでは消化できない感情をかかえて、公開日を今日も待っている。
綿矢りさと大九明子の親和性
TIFF2020観客賞受賞
前に取った時も綿矢りさ原作で大九明子監督、そして今回も─。
「勝手にふるえてろ」もTIFFで観賞して、すごく笑ったし感動したので、パッケージまで買ってしまった。だからあの作品はよく知っている。なので、この作品は「勝手に~」の正当なパート2に見えましたが、単にすごく似ているだけで、内容とか出演陣とか、この上なく素晴らしかったです。
みんな、のんとか橋本愛とか見たかったんだろうしそこに感激したんだろうなとすごく思ったけれども正直、でもそれをさっ引いても、非常に面白くて感動的で皆さん素晴らしいパフォーマンスでした。
最高賞とか金賞とか縁がない…というか似合わないし観客賞ピッタリ!興行的にも、たぶん・・・
これからも楽しい作品お願いします。
楽しいけど、実は抱えてるんです。闇。
原作未読、TIFF2020で鑑賞。
お話としては面白いし、会話部分はセリフも間も楽しい、コント見てる感じで
ゲラゲラ笑っちゃいました。
ギャンブル芸人の岡野さん、よかった。
この作品、ただの恋愛映画ではないし、
そう捉えられないようにしていただきたいです。
逃れたい過去を抱えながらもがく、一人の女性のお話です。ダークサイドに落ちたときのAとのやりとりは、グッときちゃいました。
で、のんさんはいいわ!やっぱ。
Aとのやりとりで感情上下が良い。
感情爆発させるときは圧巻です。
いまさら昔の作品を持ち出すのは良くない
んだろうけど、あまちゃんの
「ダサくてもやれよ!」と
ゆいちゃんにタンカ切るあの場面思い出しました。
あのビー玉みたいな瞳に涙が溜まっていく
様は国宝級ですよ。説得力が。
あぁ、もっともっとたくさん作品に出演して場数踏んで欲しいな。
たくさん経験して大人の女性になってほしい。
一つあるんですが、のんさん、30過ぎに見えないのが、チト厳しかった。
年齢、30過ぎにこだわらなくてもよかったんじゃ?
職人気質なのんと起伏の激しさの先にある未来、火傷注意のおひとりさまロマンス
のんは確かに「職人」。『勝手にふるえてろ』から3年経ち、再び同じ綿矢りさ原作を手掛けたが、やはり、文学的で複雑に展開する感じに飲まれてしまう。
この作品の主役はもちろん光子だが、主観で客観を語る。それは、Aが存在するから。大きな肝だが、観ていてうるさくは感じない。むしろ、軽快なやりとりに心地よさを覚える。しかし、光子がおひとりさまを好むきっかけに触れる闇に突入すると、作品の温度はガラッと変わる。コメディのような掛け合いがまるでなくなり、大九監督の作品にある、恐怖を突きつけられる。多田さんの存在すらもネガにしてしまい、救いがなくなるような息苦しさ。外側から映し出すことで、社会に潜むフェミニズムの悪と、心の闇を浮かばせる。その先にある「小さな幸せ」をユーモラスに描くので、救いは感じる。ただ、複雑で文学的。少々怖い。それでも、人と接することは努力が必要なことを突きつけられる。わかりみが深いが、傷をえぐるような猟奇ぶりの一面も伺える。
キャラが一段と立っているので、濃密な人間ドラマとコメディ気質なやり取りが軽快。おひとりさまこそ、火傷に注意。
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