「俺は、"のん" さんをこんなに気に入っていたのか!」私をくいとめて CBさんの映画レビュー(感想・評価)
俺は、"のん" さんをこんなに気に入っていたのか!
全編のほぼ1/3は主人公である ”のん” さんのアップ。心象を表現するように、揺れる映像、不安定な角度でのアップ。しかし、それらがとても楽しい。ああ、気づいていなかった。俺は、”のん” さんを、こんなにも気に入っていたのか。(そう言えば、「8日で死んだ怪獣の12日の物語」 も観に行ったな・・))
主人公みつ子が大好きな多田くんと話すときのうきうき感。女優 ”のん” は、絶妙に上手い。そしてそれを撮る大九監督が輪をかけて上手い。みつ子と多田くんを演じる、"のん" さんと林さんという配役も絶妙だ。31歳と28歳なのに、なんてさわやかな恋愛シーンなんだ!もういろんなシーンがめっちゃ幸せそう! しかし、騙されてはいけない。大九監督は、原作の綿谷さんは、そんなことだけを描きたいんじゃない。 「誰かといっしょにいるには努力が必要」、「みんな悲しいんだよ、頭の中で悲しい話ばかりしてんだよ」 といったことを考えてジレンマに陥ったり、自分のいやなところ、だめなところを自問自答したり。マイナスの考えに陥って、脳内の自分Aに諭されるみつ子。
「観ているあなた(俺)が勝手に思っているような、"かわいくてやさしい女性" という面だけじゃないんだよ、わかれよ、バカ!」 と言わんばかりの構成とセリフと映像。上っ面だけみて楽しんで帰ろうとする俺は、なんどかひっぱたかれたような気がする映画。ちゃんと知れ、ちゃんと全部見ろ、みつ子というひとりの人間を! と言われ続ける映画。それを、こんな素敵な映画として、楽しい映画として撮る才能に、尊敬!!!!
「Aがいなくちゃ、寂しいよ」
「離れようとしているのは、あなた自身ですよ」
いやあ、楽しかった上に、あらためて人をみる姿勢を勉強させられた気がした。めちゃくちゃ得した感のある映画でした。
おまけ
この配役は、ショートシネマ 「もぎりさん」 を本編の前に上映するキネカ大森で鑑賞するのに、最高の映画だった。"のん" さんも、「もぎりさん」 に出てくんないかなあ・・・
CBさん 共感&コメントありがとうございます。
今年に入ってから私の地元、東海3県限定のケーブルテレビのCMに出演されてたので仕事ないのかな?って心配してましたが失礼極まりない誤解でした。こんな素敵な作品に出られてたんですね!すみませんでした。片桐はいりさん、できるキャリアウーマン役でしたがオカリナ吹いてほしかったです。
CBさん、返信ありがとうございます。
TCGのどの劇場で観たかは思い出せませんが
”もぎりさん"を調べていたら
”もぎりさん session2” の記事を発見。
第2弾があると知りませんでした。
気になります。
CBさん、お邪魔します。
>"のん" さんも、「もぎりさん」 に出てくんないかなあ・・・
あ、これ私も見てみたいです。
"もぎりさん"
片桐はいりさんのショートコントですよね?
何回か観た記憶があります。
クスっと微笑わせてくれる力の抜ける感じが、割と好きでした。
どこの映画館でみたのだったか…。
キネカ大森は行ったこと無いので、そこ以外なのですが。