「みつ子はのんにしかできない。」私をくいとめて うどん人さんの映画レビュー(感想・評価)
みつ子はのんにしかできない。
主人公は30代のおひとりさまOL。それなりに生活を楽しんでいる。時々自分自身の脳内のAに相談しながら生きている。ちょっとした偶然から会社の取引先のサラリーマンがすぐ近くに住んでいることがわかり、恋愛に発展していくというストーリー。
おひとりさま生活を楽しむみつ子を、のんが本当に等身大で演じている。美人っぽさを消してどこにでもいる普通のOLになっている。Aとの会話も、客観的にみれば独り言だけれども自然な感じ。現実の中に妄想のシーンが入る場面が何ヵ所かあり、みつ子の心情がよくわかる。みつ子と多田君の恋愛が進展する様子もリアルだけど生々しくない。そこがいい。キスシーンもなく、服のまま寝て手を握るだけ。
親友の皐月とみつ子の関係は、のんと橋本愛の現実とオーバーラップしてジーンとした。製作者の狙いではないだろうが。
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