「く・ち・び・る」私をくいとめて kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
く・ち・び・る
くちびるで始まる歌の代表曲「君は天然色」。好きな曲だけど、計3回も使うのはやりすぎかなぁなどと思ってしまった。ネットで検索し、あ、山下達郎バージョンもある!と喜んで視聴すると、まるで演歌歌手のようにコブシが効いていた。あれれ・・・
田舎暮らしのおっさん的には、どうも都会の一人暮らし女性という内容は親和性がよくないのか、結局は林遣都目線で見てしまうことになりました。でも“おひとりさま”が外食するには勇気がいる点だけは共感し、一人で焼肉屋に行ってみたい気にもさせてくれた。「お一人様も歓迎」とか書いてあればいいのにな・・・
イタリアに住むサツキのアパート。ローマのコロッセオやシーザー像だけで満足したみつ子が彼女と本音を語り合うところは良かったけど、海外ロケの意味さえも薄くなった気がする。「あまちゃん」での共演をも思い出してしまう。
都会の中にあって、商店街の人たちの温かさも伝わってくる。こんなに人情味がある町なのにどうして脳内相談役ができるのだろう?逆に田舎のほうが閉鎖的なようにも思うけど、そのあたりの設定が受け入れられなかったのか。しかも、多田くんとは近所だし、自宅には入れないものの食事を手渡ししているほどの関係・・・不思議だ。
のんや臼田あさ美の演技や、脳内イメージと斬新な映像は面白かったけど、全体的には引き込まれなかった。もしかすると、おっさん=セクハラ親父という固定観念が見え隠れしたせいかもしれない・・・もしくはうざいホーミーとか。
明けましておめでとうございます。私もイタリアのシーンは長いなと感じました。ファンサービス的な物なんでしょうか。サツキを失った(と感じた)事が今のみつ子の人格に影響を及ぼしているのかもしれませんね。私には大親友と呼べる存在がいないので、共感までは出来ないんですが。