「綿矢りさ×大九監督、幸せな化学反応」私をくいとめて Mさんの映画レビュー(感想・評価)
綿矢りさ×大九監督、幸せな化学反応
「勝手にふるえてろ」以降ファンになった大九作品が、今年はコロナ禍にも関わらず二本もみれるなんて!
綿矢りさ原作と出会い幸福な化学反応を起こしてブレークした感がある大九監督だけど、
独身女性の心情のもやもやを映像表現として吐き出すテクニックは「勝手にふるえてろ」以降の作品群でも健在で、コンビを組んでいる撮影の女性カメラマン中村夏葉さんとのコンビネーションも本作では至高の域に達していました。(中村さんの映像は、女性がホントに美しい光で撮影されるし、美しくない女性の内面にも遠慮なくグイグイカメラを向ける事が出来るのは、中村さんの抜群の手持ち撮影でしか実現出来ないのではないでしょうか。)
大九作品 綿矢りさ原作は、まだまだ観たいですね。
「ウォークインクローゼット」「しょうがの味は熱い」「かわいそうだね?」あたりの独身男女の機微を描く小作品は「勝手にふるえてろ」の続編として間違いなく傑作になりますね!
でも、個人的に1番映像化でみてみたいのは「手のひらの京」。
京都を舞台にした三姉妹の話で「海街diary」の京都版的作品で、京都人の裏表のある性格描写が綿矢作品らしくて好きな作品。これは是非オール京都ロケで大九監督に撮ってもらいたい。
女優も、松本穂香、永野芽郁、中条あやみなどの若手は続編的にも主演として見てみたい。
伊藤沙莉、門脇麦、波瑠、
安藤サクラ、吉高由里子も綿矢りさ作品に間違いなくはまりそう。
とまあ、期待と妄想が膨らむ幸せな化学反応、綿矢りさ原作にも大九監督にも来年も楽しませて頂きたいです。
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