「大九明子のタクトでのんの感情が爆発する!」私をくいとめて 魔呼斗さんの映画レビュー(感想・評価)
大九明子のタクトでのんの感情が爆発する!
原作 綿矢りさ× 監督 大九明子、そして主演がのん、絶対おもしろいだろうな、という期待はあった。特報映像もそれを後押しするものだった。そして東京国際映画祭へ。
終わった直後は、いったいこの感情が何かもわからない。確かにラブもコメもある、充分すぎるほどある、でもスクリーンから迫ってくるあらゆるのんの感情表現、、、圧倒された!
また脇を固める出演者もとても良い。恋のお相手 林遣都はちょっとどんくさいような、人の良さがフワリとにじみ出てくる青年で、のんの迫力を中和してくれ彼がでてくると和む。
話題になった親友役 橋本愛とのシーン。セリフの数は少なくても画の空気から伝わってくる繊細なシーンで、見終わってからもフト思い出してしまう。
そして脳内相談役A(演者は今のとこ秘密らしい)、のん演じるみつ子の相方で常におちついたボイスがこの映画の司令塔のような存在。みつ子の暴れる感情を常にテンポ良くガードして心地よい
とにかく東京国際映画祭 観客賞にふさわしい作品だった。一回観ただけでは消化できない感情をかかえて、公開日を今日も待っている。
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