「【独特な世界観×古風に演出された物語の結末を楽しむ】」残酷で異常 3104arataさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0【独特な世界観×古風に演出された物語の結末を楽しむ】

2022年7月3日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

・2014年公開のカナダのスリラー映画。
・ある日突然、見知らぬ施設に居ることに気づく主人公エドガー。そこでは妻を殺した男として扱われる。他にいる人々も誰かを殺した人達。理解ができないエドガーは施設の中を逃げようとする。すると突然現実世界に戻るも、そこでは妻の死を何度も追体験させられてしまう。果たしてここはどこか。そして、エドガーは本当に妻を殺してしまったのか… という大枠ストーリー。

[お勧めのポイント]
・独特な世界観を楽しむ
・ちょっと古めの演出を楽しむ
・結末を楽しむ

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[物語]
・ちょっとファンタジーやSF要素の入ったこの物語は、リアルな真相などを求めずに観られた方がギャップなく楽しめると思います。異世界(不思議な施設)は異世界のまま受け入れて、その中で主人公がどのように振舞っていくかを楽しむ物語。宗教的な価値観のもと描かれた物語の雰囲気を感じますが、それによって私たちの実世界に対して哲学的だったり、考えさせられたり、という要素はそんなにありませんでした。単純に結末がどうなるかを楽しめるアイデア映画です。

[演出]
・不思議な施設内と現実を行き来する場面転換の見せ方(転んだら異世界、ドアを開けたら異世界など)が、やや古い時代の王道的な演出に感じました。が、特に違和感がある訳ではなく、最近見ないなぁこういう演出、という気分にさせてくれたところが良かったです。

[映像]
・際立って感じたことはありません。

[音楽]
・どっかで聞いたことのある「不協和音感の漂うBGM」。映画を観ながらずーっとそれが何か気になって。エンドロールで思い出したのですが、たぶん「攻殻機動隊 #13」のそれでした。改めて聞いてみたところ、同じBGMではないのですが同じジャンルのBGM。なるほど、これ系(電子音チックかつ音をあえて外したような不協和音ちっくなもの)BMGはかなり頭に残るんですね。

[演技・配役]
・愛をこめて言います、THE B級映画ならでわな配役と演技です。笑 下手とかではないです。飛びぬけてあか抜けた感じのないところが、逆に安定感を感じて心地よいんですよね。

[全体]
・物語の結末を楽しむに徹する映画でした。一度は観て損のない映画です。終わらせ方も完全Happyでないにしても、どこか希望を持てます。お菓子とコーラを片手に家族で愉しまれてみてはいかがでしょうか。ありがとうございました。

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3104arata