「どちらかと言うと舞台で楽しめる感じのシチュエーションコメディです♪」おとなの事情 スマホをのぞいたら 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
どちらかと言うと舞台で楽しめる感じのシチュエーションコメディです♪
面白そうな感じで特にハズレも無い感じかなと思い、観賞しましたw
で、感想はと言うと、面白い♪
普通に楽しめました。
海外のコメディ作品をリメイクされた日本版で海外コメディらしいウイットに翔んだ作品。
所謂シチュエーションコメディで三谷幸喜作品かと思ったら、三谷さんは絡んでない。でもキャストとか設定とか世界観はもう三谷幸喜作品な感じなんですよねw
ある事がきっかけで定期的に集まる7人の男女が和気あいあいと会食をするのかと思いきや、急に「スマホを見せ合いましょう!」と言った所から事件が起こっていく。
まぁいろいろとツッコミどころは有る訳で、そもそも夫婦であったり、仲の良い友人同士であっても、スマホの着信や中身を見せ合うか?と言う所からツッコミたくなる。
個人情報の宝庫で今やパソコンの隠しフォルダどころの騒ぎでないくらいに見せたくない物がワンサカw
その割りに紛失率やセキュリティがちゃんとされてないのが今のスマホな訳で、そんなスマホを見せ合いましょう!と言われた所で良い所は何も無い。
逆に知られたくない以上に知りたくない事を押し付けられる事はトラブル以外の何物でも無い訳なのに、何故スマホを見せ合いましょうなんて言ったのかが謎。
自分だったら巻き込むな!と全力拒否しますw
…まぁそこからツッコんでしまうとこの作品が始まらないんですがw
でも、言い出しっぺが後ろめたい事が無くて当たり前でも、何も無いのはちょっと肩透かし。
あと、誰1人も「iPhone」がいないのがちょっと面白いと言うか、なんか違和感。
もちろんいろんな制作関係があってと言うのは分かるけど、日本でのスマホの比率はiPhone:6に対して、Androidは4。この数字をある程度考えたら、iPhoneユーザーが誰もいないと言うのは結構細かい所を拘った作品なだけになんか勿体無いんですよね。
着信もメールもLINEも見せ合いましょう!となって全員が戦々恐々としている中で、田口浩正さん演じる零士が東山紀之さん演じる三平ちゃんのスマホを交換しようと持ちかけた所から事件が動き始める。
いろんな秘密や暴かれたり、誤解されたりとクスクスと笑える部分があって楽しい♪
こういう作品ってなんか久し振りで良いです♪
で、それぞれの秘密が暴かれていくけど、意外と何も無かった人もいて、ちょっとどうなのかと。
で、その辺りを整理するとこんな感じ。
・小山三平(東山紀之):実は就活中と同性愛者と言うのがバレた。火傷比率:△
・園山薫(常盤貴子):義母から料理が不評なのと会ってはいないがメールで不倫行為(一歩手前)がバレた。火傷比率:◯
・園山零士(田口浩正):スマホを変えた事で最初は同性愛者とされたがそうではなく、普通に浮気がバレた。火傷比率:◯+
・六甲隆(益岡徹):妻に黙って、娘の妊娠相談に乗っていた事と妻のライバルセラピストに通院していたのがバレた。火傷比率:△-
・六甲絵里(鈴木保奈美):自分が仲間の幸治と浮気していたのがバレた。火傷比率:◎
・向井幸治(淵上泰史):浮気相手の妊娠が発覚し、仲間の絵里との浮気がバレた。火傷比率:◎+
・向井杏(木南晴夏):旦那の幸治に対して興信所依頼をしてた。火傷比率:ほぼ無し。
火傷比率は個人的な評価ですがw、絶望的に悪いのは幸治。次が絵里ですかね。
浮気は出ると思ってたけど、仲間内に手を出しちゃあアカンでしょ。
薫の"私は直接まだ会ってない!"と言う事実の様に言う根拠と旦那を責める自信も謎w
あんなメールを貰っておいて、その通りにしているのに、まだ直接会ってもいないなんて誰が信じるのだろうかw
また、隆と杏が殆ど無かったのはちょっと肩透かしかな。
言い出しっぺの杏に後ろめたい事があったら、"どの口が言ってるねん!"となりますが、最初に同調した薫と絵里の自信も謎ですなw
三平ちゃんの恋人の室龍太さん演じるヒデと桜田ひよりさん演じる娘の智慧は完全に飛び火しての火傷でいい迷惑w
上映時間もキャストも設定も文句無し。
ただ、そんなにビビらなくてもよい方が何人かいて、もう少しそこの部分を深めにツッコんでおいたら良かったかな。
東山さんの今までと違った役柄は新たな魅力ですが、最近のジャニーズ系の方々の同性愛演技比率はちょっと笑ってしまいますw
光野道夫監督はドラマでのキャリアが長い方で映画と言うよりかはドラマっぽく、いかにもフジのドラマっぽい。
映画にするよりかは舞台の方が映える感じがするし、ちょっと最後は上手くまとめたと言うよりかは、強引にきれいにまとめようとしたと言う感じもして、ここまでの暴露と裏切りがそんなに上手く収められるか~?と思うぐらいに力業な感じは好みの分かれる所かな。
また、救助を待つ3日間に分かち合った「コンビーフ」も凝った料理にするのでなく、缶を皆でキリキリと開けて、そのままかぶりついた方が感慨深くて良かったかなと思うのですが如何でしょうか?
細かい所をいろいろと書きましたが、普通に楽しめる作品でありますが、それ以上でもそれ以下でも無い部分もあるのでハードルをあんまり上げずにフラットに楽しむのが良いかと。
肩肘張らずに楽しめる作品です♪