「音を集める人々の歴史」ようこそ映画音響の世界へ トマソンさんの映画レビュー(感想・評価)
音を集める人々の歴史
当たり前すぎて考えたこともなかったけど、無音映画の居心地の悪いこと!
音は映像と違って正直に「撮る」ものではなく「見立てる」ことが基本だった。
音オタクにとって、これほど美味しい生業があるだろうか。動物園で撮った鳴き声を逆回転してスピード変えてって、なんというクリエーティビティ!
監督の下、信頼し合った音響担当たちがさらに分業して放任され、1年間も各自音を集め、再結集して一つのフィルムに仕上げる。考えただけでワクワクする仕事=高度な遊びだ。
監督って、日本語だと監も督も「上からガッチリ管理する人」の意味に取れるけど、あくまでもスタッフの才能を方向付けて信頼する人=ディレクターなんだ!と再認識した。
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