十二単衣を着た悪魔のレビュー・感想・評価
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周りを活かす演技と存在
時々観る予告だけで他の知識無く観ました。タイトル通り十二単を着た弘徽殿女御の話でありながら、雷がいなければ語れないような話でした。雷を通していろいろな人の姿が見えてくる。雷くん役の伊藤健太郎さんの演技は本当に最初、途中、最後と変化していて、一緒にずっと笑ったり泣いたりしてました。伊藤健太郎さんでなければここまで感じれなかったかもしれません。倫子役の沙莉さんも素敵で、黒木監督のキャスティングは素晴らしかったです。伊藤健太郎さんの代表作かもしれません。大好きな映画です。たくさんの人に観てもらいたいです。
間違いなく代表作
もう、何回観ただろうか。 毎回、色んな発見がある。 黒木監督のとても繊細な演出に毎回頷いて笑顔になる。 弘徽殿女御役の三吉さんは、監督とマンツーマンで築き上げただけあって、とても荘厳でカッコいい弘徽殿女御でした。 至る所でのセリフが胸に突き刺さり、素晴らしかった。 倫子役の伊藤さんは、ほんと可愛いくて、同性の私でもいとおしく、毎回ホッコリさせてもらいました。 他のキャストの方達も可愛いくて面白くて最高でした。 そして、雷役の伊藤健太郎さん。 流れでの撮影もあり、どんどん顔つきが変わって成長していくのが手に取るように分かって素晴らしかった。 私は、健太郎さんの宝箱だと思ってます。 ファンだから贔屓目で見てると思われても仕方ないですが、そんな事ないと思います。 和装や所作の素晴らしさを見てほしいです。 これで、馬にでも乗るシーンがあったら、完璧だったかもです(笑) これだけの表情を引き出して頂いた黒木瞳監督に感謝します。これからも上映する限り、何回も幸せ貰いに行きます。 そして、もっと多くの人にこの映画を観てもらいたいです。
伊藤健太郎あってこそ
伊藤健太郎あってこその映画と感じた。 三吉彩花も伊藤沙莉も健闘しており魅力的だが、伊藤健太郎の表現力がこの映画を何倍も輝かせている。 どこにも「居場所がない」ままタイムスリップしてしまったフリーター、雷。 迷い込んだ源氏物語の世界で、なんだかまつりあげられて過ごすうち、与えられた場所で精一杯に生きる人々の強さに触れ、自分の居場所を掴み取ることの意味を知っていく物語… と理解。原作読んでないけど。 現代の茫洋とした情けない若者は、そのぽわんとしたおおらかさや頼りない柔らかさ、弱さを持ち続けながら、少しずつ少しずつ強くなっていく。 急に目覚ましい成長を遂げたりはしないのだ、最後まで。 その変化の加減が絶妙に演じられている。 伊藤健太郎の才能だと思う。 愛を得、喪い、「ずっとここにいる!」という絶叫も叶わず、居場所を与えられてはまた奪われる。 繰り返されるタイムスリップという一見トリッキーな設定は、実は誰もが受け入れざるを得ない、人の力を超えた運命の変化、時の試練を示しているのだろう。 狼狽しそれに抗おうとする雷、しかし、誇り高く逞しい弘徽殿の女御らと共に生きることを通じて知った大切な思いが彼を救う。 弘徽殿の女御もまた、雷のひたむきな心に触れることで変化し、より深い強さを得ていくのだが。 終盤、弘徽殿の女御と庭で語り合う雷の、情感あふれる表情がなんとも言えずよい。 さらにエンディングでの泣き笑いの顔には、彼の物語のすべてをつないでここにある、今の思いが込められていると感じた。 伊藤健太郎という俳優が失われてはならないと強く思う。
源氏物語の中へタイムトリップ
原作を読んでから鑑賞しました。 長いお話しが見事に収められていて、登場人物もみんなイメージにピッタリで、見事でした!主演の伊藤健太郎くんの演技が素晴らしく、魅了されてしまいました😊 また観に行きます!
YouTubeの広告で映画を知りました。
YouTubeを見ていて、プレミアムに加入してない方にはもれなく広告が流れるかと思います。 そこで初めて映画の存在をしりました。役者の不祥事のせいでしょうか。 見た感想としては、笑いあり涙ありで、なんか久々に心が暖まる映画でした。 いっぺんでいいから見て欲しい。 そんな映画です。 LiLiCo最高。
長く愛される作品になりそう
上映館数は決して多くないし、超大作でもない。人気の俳優を多数取り揃えました!!という作品でも無い。だけど、ジワジワくる。背中をおされるような台詞が押し付けがましくなく登場し、心に残る。 挿入歌として流れる伊藤健太郎さんの歌が萌えポイント。思いの外、柔らかな歌声だった。 ちなみに映画館には何度か訪れたが、客層が老若男女と幅広い。クスッと笑う声や感動に鼻をすする音がどの回でも聞かれて、この映画、長く愛される作品になりそうだと感じた。
笑ったりキュンとしたり泣ける映画
女性監督らしく色彩が綺麗。 俳優陣の演技力が素晴らしい。 個人的には主人公がチェリーを口ずさむシーンが素敵で1番好きです。最高に癒されます。三吉さんが息子を誇らしく見つめるシーンも印象的でした。そして撮影当時まだ21歳?の伊藤健太郎さんの演技力の高さを再認識致しました。素晴らしい役者さんです。
十二単衣を着た悪魔
黒木監督作品は初めてでした。 雷の優しさ、可愛さ、柔らかさ、成長した頼もしさ。 伊藤健太郎さんの全てが感じられました。 三吉彩花さんの妖艶さ、伊藤沙莉さんの儚さも素晴らしいです。 十二単衣やセットの美しさも含めてたくさんの人に観てもらいたい作品です。
源氏物語
女優さんの監督作品ということで観に行きました。 別の話題で注視されていましたが、これに関しては上映になって良かった位の感想です。 源氏物語は高校、大学で少しかじった程度なので詳しくはないのですが令和の世において主人公の光源氏すら皆さま、ご存知ですかと問いたいと思っております。さらにヒールの弘徽殿女御って、漢字テスト以外の需要があるのかという感じです。 因みに大学でと申し上げたので察しの良い方はご理解の通り国文科の人間から啓発情報ですが「あさきゆめみし」という漫画があります。源氏物語に興味が出た方はどうぞ。 感想ですが映画がわかっている人が撮っただけあって見た後、嫌な気持ちにはなりません。 一方、ヒールの背景の描き方が足りなく「死ね」発言以外は、むしろ可哀想なキャラに誤解されそうです別嬪さんだし。情報量がある話を映画で描くと指輪物語みたいにするか、この作品のようになってしまいがちですよね。 伊藤さんと桐壺帝には作品のように初心に返ってやり直していただければと老婆心ながら申し上げ感想にかえさせていただきます。
源氏物語を知ってる前提
源氏物語を伝えるというより、知ってる人への違う見方だから知らないとつまらないかも。 作りは粗も目立ち、監督が本職じゃない感はあったけど、ストーリーや流れは良かった。一度では?が多く理解できず、源氏物語を思い返して2回目を見たら面白かった。最後はちょっと古くさいありきたりな終わりかもだけど、個人的には好き。女性、特に母親が共感できるかも。 そして俳優さんたちが逸材。ベテランの方の安定感はもちろん、若手の伊藤健太郎くん、三吉彩花ちゃん、伊藤沙莉ちゃんがとても良かった。伊藤健太郎くん現代の情けない雷も愛らしく演じ、平安の青年になってく姿が見事。三吉彩花ちゃんも凛とした美しさを見事表現されてて、伊藤沙莉ちゃんのかわいらしいこと。その3人だけでも観る価値あり。 伊藤健太郎くん本当にもったいないと思った。頑張ってご本人も成長してほしいです。
衣装が美しい。そしてセットがちょっとチープかと思ったがパンフレット...
衣装が美しい。そしてセットがちょっとチープかと思ったがパンフレットにて源氏物語絵巻の世界観とのことで納得できた。 原作が長く、どう映画の中に表現するかと思っていたが、多少急足な部分はあるが、よくまとめたと思う。 主人公・雷がダメダメ男子から多くの人に出逢い、様々な経験をし成長するが、伊藤健太郎の繊細な演技が見事。目やちょっとした仕草で心情を表現できる。現代に戻ってからの号泣シーンではこちらももらい泣きしてしまった。
平安色彩美を愛でながらの成長物語
黒木監督がこだわったという平安装束の色彩美とそれに負けない俳優陣の煌めきが見ていて清々しかった。 三吉彩花は若いながらも物語の年月の流れと共に凄みの中にも人への愛を感じさせる女御役を演じきっていた。 放つセリフがどれも小気味良くパワーをもらう。 そしてなんといってもダメンズ主人公を演じた伊藤健太郎が本当に素晴らしかった。 2時間弱の中表情だけで人としての成長ぶりを魅せ、伊藤沙莉とのシーンでは溢れ出る愛の姿に胸を鷲掴みにされた。 これから先も見続けてみたい役者の一人だ。
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