劇場公開日 2020年11月6日

  • 予告編を見る

「ただ楽しむのがいい」十二単衣を着た悪魔 みんたさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5ただ楽しむのがいい

2020年11月12日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

幸せ

原作を読んで、映画化されるのを楽しみに待っていた作品。いろいろありましたが、目に触れる機会を残してくれたことに感謝。思い描いていた雷が、弘徽殿女御が、倫子がそこにいました。美術は「物語」を意識してか舞台装置のようで、ファンタジー性を濃くしてました。そして、衣装の色が美しい。
ストーリーは中盤ややバタバタ感があったが、ラストに向けての流れは好きでした。4~5話のドラマにすると良さそう。キャストはベテラン勢がいい味出して、場を締めて、若手が伸び伸び演じてる感じ。
弘徽殿女御はタイトル元ネタ映画の「プラダを着た~」を考えると、個人的にはもう少し年齢が上の女優さんでも良かったかも、特に後半。十二単衣は似合ってて悪くなかったんですけど。倫子役の伊藤沙莉はいい女優さんですね。綺麗じゃないのに可愛い。雷と倫子の二人のシーンはほのぼのしてて、でも、キュンとするいい場面でした。
そして、やっぱり役者 伊藤健太郎、好きだなあ。この人、「普通」の役がホント上手い。どんな役ても違和感なく、その世界感に溶け込めるってすごいと思います。無精ヒゲも似合ってたので、年齢を重ねた姿も見てみたい。

コメントする
みんた