「マイノリティの苦悩という難テーマを扱おうとしたのだとは思うが‥」鬼ガール!! FAZER8さんの映画レビュー(感想・評価)
マイノリティの苦悩という難テーマを扱おうとしたのだとは思うが‥
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・「地域で排除・差別の対象となっているマイノリティのカミングアウト」という非常に繊細な主題を地域の伝承と絡めてファンタジックにやろうとしたのかもしれないが、展開や演出が繊細なテーマを支える域に達していない。話がお気楽すぎて、マイノリティの苦悩がこんな簡単に解決するわけないやん?!と思ってしまった。
・劇中劇が学芸会レベルなのは高校映画部の作品という設定だからまあいいかと思うものの(連鎖劇という発想自体は面白いと思う)、劇中劇以外の地の場面も学芸会レベルなのは勘弁してほしかった。若手俳優陣の白々しい演技、主人公に都合良く展開しすぎる脚本、無駄なシーンが多い編集、もっさりとしたダサいというしかないカメラワーク、何から何まで学芸会水準。主役、脇役、モブ、全ての登場人物の心理描写があまりにも適当で、え?なんでこの人こういう行動するの?!という疑問の連続。
・吉本新喜劇芸人や某知事の出演シーン、スポンサーや後援筋のしがらみで切れなかったのかもしれないけど、物語の展開が淀むというかどう見てもいらんシーンやろと思った。大阪、関西圏以外の観客はワケわからんと思いますよ?
・「世界に名だたる映画監督」役の人が、スポンサーの絡みが面倒臭いといって呑んだくれ、荒れるシーンがありました。あれは瀧川監督の本音を投影してるのかなと思って、そこはちょっと同情した。
・開始3分でこりゃヤバイな、もう帰ろうかなと思った稀有な映画。見てる途中「低予算の実写版デ○ルマン」というワードが頭に浮かんだが、見終わる頃には「それはさすかにデビ○マンに失礼」と感じた。
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