「元祖一本道タイムリープSF」夏への扉 キミのいる未来へ Masuzohさんの映画レビュー(感想・評価)
元祖一本道タイムリープSF
中二病全開で当時読んだ気がするSF小説の実写映画化
面白そうなので観賞
タイムリープもののSFの元祖のような作品
昨年のクリストファー・ノーラン監督の
テネットもどこか下敷きになっているであろう
原作
感想としては
序盤からあからさまにチープに映る
ビジュアルやディティールに嫌な予感がしつつ
三木孝浩監督らしく細々としたSFというよりか
ラブロマンスに仕上がっており
今時珍しいくらいストレートに終わっていきました
まあ人を選ばず楽しめる感じ
話は1995年3月から始まりますが
現実とだいぶ違ってロボット工学や物質転送装置などが
発明されている世界であんまり年代を示す意味が
ないような気もしますが初期ミスチルの名曲クロスロード
など用いてなんとかそうしている感じ
おじさんに騙されたロボ研究と無限電池の開発者
高倉宗一郎はその研究を全て奪われ冷凍睡眠されてしまい
その30年の間に本当は愛していた血の繋がらない
10歳離れた兄妹の璃子もいなくなっていました
その30年後の世界で次第に把握できた事から
宗一郎は起こったことの真相を徐々に突き止め
飼っていた猫の同名のヒューマノイドのピートと
過去に戻って失ったものを取り戻しに行きます
いわゆるタイムリープものは主人公が時間を行き来する
事で歴史が変わっていきますが結局未来に行く・そこから
戻るという一連の行動が一本道で進むという
概念を1950年代に最初にやったのがこのハイラインの作品
「海底二万マイル」のジュール・ヴェルヌといい
時代を超えた想像力には驚かされるばかりです
シナリオは本当に捻りがなく
原田泰造の役はいい人に見えて最後にとんでもないことを
しそうな雰囲気がプンプンしてましたがそれもなく
普通にすごくいい人だったり逆に拍子抜け(笑)
するところもありましたがまあいいかなと
あとピート役のネコ君も見事な演技でした