ファナティック ハリウッドの狂愛者のレビュー・感想・評価
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トラヴォルタのキャリア最大の珍作なのでは
もしもこの映画の主人公がジョン・トラヴォルタの熱狂的なファンであったなら、凄まじい執念で彼の自宅や自家用ジェットを探し出した末、一体なぜこのような映画に主演してしまったのか、その是非を真っ先に問うだろう。そのくらいの怪演というか、一世一代の迷演。「キャリー」に始まる華々しいキャリアを振り返る時、「バトルフィールド・アース」と並んで、触れぬわけにはいかないマスト珍作となりそうだ。そして思うのは、つくづくハリウッドは面白く、かつ常軌を逸した場所だということ。ムービースターとすれ違ったり、飲食店で隣り合わせるなど距離が密着しているため、スクリーンのあっちとこっちという然るべき境界線がユルユルになる。もう一つ特徴的なのは、彼が今どんな心境なのか、手に取るようにわかる点。常識では考えられないほどの感情の飛躍がなぜかナチュラルに一本の感情の線として成立しているのも、ジョラヴォルタの演技力ゆえだろうか。
トラボルタ、迷走中かな…
ジョニー・デップの「グッバイ、リチャード!」、ジョン・トラボルタの本作と、ハリウッドスターが主演する独立系小品の公開が続く。シニアの域に入った高額ギャラの大物をコスパの点で起用しづらいスタジオ側と、小規模でも新味が感じられる脚本や気の合う監督となら挑戦したい俳優側、それぞれの事情が背景にあるのだろう。
リンプ・ビズキットのフロントマンにして映画監督、フレッド・ダーストは俳優として「Be Cool」でトラボルタと共演した仲。なるほどショービズの光と影を実体験として知る立場で、自ら書いた脚本にそんな要素を盛り込んだそうだが、ムースの内面やストーカー的行為に転じる過程の描写に深みが足りず、トラボルタの熱演も空回り気味だ。
歌って踊れる青春スターからクールなギャング、危険な色気のある悪役と、年齢に応じてふさわしい役柄を得てきたトラボルタだが、2010年代に入ってからは迷走している気がする。
トラボルタの怪演はなかなか
栄えあるラジー賞最低主演男優賞を受賞したジョン・トラボルタの演技ですが、非健常者の仕草、発言、表情、等々を適確に演技していました。正直、すごいなと思いました。称賛されるべきであって決して揶揄されるものではないと思いますし、この映画の見所はここであります。
・大ファンで敬愛している姿とつれない対応をされて絶望するのだけれどそれを断ち切れない葛藤
・ファンとストーカーの境界は理解しているのだけれど好きの感情や欲求が理性を打ち消し正当化してしまう己への葛藤
・善悪は理解しているのだけれど欲求に敗北するもそれをわずかに残る理性
・正義に対する強すぎる拘り。
・興味がないもの、邪魔なものへの残酷なまでの冷酷さや無関心
・無駄なほどに強すぎる興味に対する行動力
一方、平板なストーリーだったり、現実だとしたらつじつまが合わない結末だったり、トラボルタ以外の役者陣の演技が総じて残念なのがもったいないなあ。
僕はストーカーじゃない!
当時、映画館で観ました。
ジョン・トラボルタは映画オタクのムースをなかなかうまく演じていたと思いますね。
オタク特有の挙動というか、喋り方をちゃんと表現出来ていたのではないかと。
中盤でハンター家の使用人❓、女性の方が事故で亡くなりましたよね。
あれは不憫でした。
ハンターはスターではあるものの、あまりファンを大事にしない感じでしたね。
ムースの唯一の友人ともいえる女性がいたことが、せめてもの救いです。
ムースはラストで手をふっとばされてましたね。
ハンターは罪に問われるのでしょうか…。
重めのエンディングでしたね。
そうじゃないんよなぁ。
デニーロのザファンを観てから鑑賞。
いや、違うんだよなぁ。
もうちょっとドラマが欲しい。
たまたま前日に知ったサイン会で自分が無理矢理プライベートに割り込んだせいで冷たくされたからって家に押しかるか?
ずっと前から待ちに待った会で自分には落ち度が全くないのに向こうの機嫌が悪くて冷たくされたとかにするべきでは?
オタクのことわかってない人が作ったんだろうなってなる。
サイコというよりただ頭悪い?って感じがする。ザファンやキングオブコメディを観てから作品作ってほしい。
トラボルタの演技力を見る作品
非常にショッキングな映画。
彼はただサインが欲しかった。それさえ貰えていればこんな事にはならなかったのに…
まさに狂愛❗素晴らしい怪演‼️
今までのトラボルタはもうそこには存在しません。
しかし物語としては少し強引な所もあり、もっと時間を延ばして丁寧に描いてもよかったのでは? という印象。
でも人との関わり方について、凄く考えさせられる映画です。
ただただ素直な彼が、追い詰められてx2 狂気に変わる姿は「ジョーカー」に通じるものがありました。
ファンは大切にしましょう……😰
気持ち悪すぎる
熱狂的なファンを描くにしては自分の耳の匂いを嗅いだりするのはムダな描写だし、周囲の扱いから知恵遅れなのかな?とも思うけど、だとしたらなおのことこんな茶化したキャラクターにしちゃだめでしょ。最後もダンバーがなんで黙って捕まってるのか意味分かんないし、普通に被害者だし。最悪Netflixとはいえなんでこんな映画見たんだろう。
狂気
なかなか酷かった…。
過剰なファン心理が暴走する展開だけれども、主人公ムースに対して同情や共感性が生まれにくいので純粋に楽しめず。むしろ社会的弱者が追い詰められていく姿が痛々しかった…。
物語の終わり方も中途半端で消化不良。
見出すべき教訓にも乏しく、良い点を見つけるのに苦労する作品でした。
ジョン・トラボルタの怪演を楽しむスリラー?
ジョン・トラボルタがコミュニケーションに難ありの映画オタクを演じる。
大ファンのハンターに近づきすぎて嫌われてしまうムースが徐々にハンターのストーカーになっていく。
トラボルタの演技はいつも通り最高ですが、あまり説明なく障害がありそうな役を演じたからなのかラズベリー最低俳優を受賞しています。
結末含めてトラボルタより脚本が悪いが悪いだろ、と思いますがそれはそれ。
作品自体はとても楽しめます。ラズベリー賞になったということは、それなりにヒットしたわけで、嫌われるほどみんなが見ているということはおもしろいはずだと考えることもできます。
個人的にはムースのような人物が周囲の優しさを前提としつつも自立した生活を送っていることに感嘆しました。アメリカでも少ない事例かもしれませんが、それが設定として成立することがまずアメリカって悪くないなと思います。
尻切れ…
トラボルタ?いつものスカした感じもなく、これ本当にトラボルタかって思うほどのストーカーぶり。彼が熱狂するほど思いを寄せるスターもぞんざいな態度で、何かといけ好かない。双方に全く共感できない。過剰防衛というほどボコボコにトラボルタを撃退するが、相手が狂人だけにまた復讐されると思わないのか、セキュリティ対策もしていないし、庭で家政婦が死んでても気付かないし、危機意識がない。ストーカーはやはり、自分本位でしかなく、他人の気持ちを全く考えない、病気と言われればその通りなのだが、基本的に人の話を理解しようとしない。親友がなぜそんなに彼を思いやるのか、優しすぎる。終わり方が中途半端だった。
トラヴォルタ、デ・ニーロに挑戦
主人公(ジョン・トラヴォルタ)は自閉症で、映画が大好き、ある男優を熱狂的に応援している。
そのサイン会で冷たくされたため、ついにキレてしまう。
ロバート・デ・ニーロで同じような映画があったが、果たして・・・。
ジョントラ芝居うまいじゃん!
えっ?近年で一番お芝居上手くない?
ファンがストーカーに変わる話じゃなくて、一貫してファンで有り続けたりさ。
でも、ラジー賞なんだよね、ジョントラおちょくりたいラジーの気持ちは分かるけど、少なくとも下手じゃないよね、エドワード・ノートンやデ・ニーロと比べちゃダメだけど。
リアちゃんイマジナリーフレンド説あるよね。
トラボルちゃんのキモさっぷりは満足。 作品としては、目指すところが...
トラボルちゃんのキモさっぷりは満足。
作品としては、目指すところが分かりにくいんだけど、これもワザとなのかな?さて被害者は誰なのかと。
ジョーカーもそうだけど、保護されるほどではないヤバい人って存在について考え出したのかな。
ファナティック ハリウッドの狂愛者
ストーカーの作り方。
途中までめちゃくちゃ怖いけど結末がすっきりしないですね。
自分が大好きで大好きで仕方ない相手に無下にされたらそりゃみんな悔しい。
ただ、それが狂気に変わると恐ろしい。
自分の好きなものを思い浮かべて、実際にトラボルタと同じ目にあったらと、思いながら観ると想像がしやすい。
パンフレットすごい良きでした。
トラ爺さんの怪演だけは面白かったけど…
あのトラボルタがこういう役をやった、という話題性はあるけど
単に、精神異常者である熱狂的なファン、という演技なだけになってる。
現実感がなさ過ぎて、ホラーにもドラマにもなっていませんでした。
もっと、どこにでもいる普通のファンが、偶然にも恵まれてどんどんエスカレートしてストーカー化していくような筋書きがよかったんじゃないかな? うん、主演はジム・キャリーでいいよ。
とにかく全体に嘘っぽすぎだね。 最悪なのは設定。
有名な俳優が自宅に何の防犯対策もしてない、って、あり得なさすぎでしょう?
百歩譲ってそうだったとしても、ストーカーを意識したら、さすがに何かしら対策するんじゃね?
それと展開ね。
俳優は前の家政婦に手を出したのがバレて妻とは別居中、って伏線。
今の家政婦にも気があるけど、まだ発展はしてないっていう伏線。
えー? 伏線だけで終わっちゃうの?、っていう、斬新なノー展開。
ムースが、事故とはいえ家政婦殺しちゃったというのに、すぐに忘れちゃうの?
家政婦が休暇取るとかの伏線もなしに突然いなくなっても、俳優さんは全く平気?
庭の死体には、誰もまったく気が付かないの?(これはみんな120%同感だよね)
やっと警察が見つけて、俳優が殺ったことになっちゃいました、って、無理過ぎない?
最期にムースがトボトボ街中を徘徊するシーン、手の指四本吹っ飛ばされて、眼玉片っぽナイフで刺されたっていうのに、なぜかほぼ普通に歩けちゃう。 …出血少量過ぎじゃないの?
天使のような(イラスト表現あり)女友達が偶然に見つけてくれて、めでたしめでたし。…おいっ!!
面白い
ラストとか「はぁ?」って感じだし
ツッコミどころも多くて
脚本も薄い気はするけど、
トラボルタの怪演あって面白かった。
他のレビューなんか見てるとトラボルタの迷走と言われてる
けど、僕は新しいトラボルタが観れて
やっぱりスゴい人だ!と始まって早々に思いました。
ただやはり脚本が単純過ぎる気はしてて、
トラボルタが精神病のような感じなのはどうなのかな?
と思いました。ファンと病気の比重の問題なのか、
可哀想な感じもしてしまった。
話も単純で面白く見えたけど、ラストは残念だった。
まず家政婦ずっと放置かい!とうのが気になって仕方なかったし、決着の付け方も中途半端。
役者が何故か捕まって終わるけど、
どう考えてもこの後ムースが捕まるしね!
どこで終わってんねんと言う気はしました。
でも、トラボルタのおかげで面白かったし、
トラボルタだから面白かったと言える。
最後まで飽きずに楽しむことができました。 トラボルタの怪演が光る作...
最後まで飽きずに楽しむことができました。
トラボルタの怪演が光る作品だと思います。
ストーリーに関しては所々疑問に感じる点はありましたが、それを上回るトラボルタの演技力がすばらしい。はっきり言って気持ち悪すぎる。この役を破綻させずに表現できる役者はそういないと思います。屋敷に忍び込んで潜伏するシーンは特にはらはらしました。
これは非難される要素が多すぎる…
トラボルタは障がいのあるムースを上手く演じているが、悪意のある知り合いや過剰に接近し過ぎたスターとのトラブルなどを見せられると気分の良いものじゃない。
知的障がいがあるなりに何とか生活出来ている様子で、理解ある人には愛されているムースだが、彼を理解するには忍耐も必要とするだろうし、深く関わるより排他的な対応される事が多かったのも想像に難くない。
神の如く崇めていたスター、ダンパーとの邂逅がムースの人生を変えてしまうのは不幸なことだが、この刺激のせいで、彼がこれまで守れていた社会的なルールを越えてしまう。
映画と現実の境が無くなってしまった後のムースは見ていられない。
ハリウッドスターの虚像と現実。
虚像だけを信じたムースは現実に堪えられなかった。理解できないから仕方ない問題ではある。
ただ、メイドのドーラの件はムースがやらかしたのだから、ダンパーは何の容疑で逮捕されたのだろう?不法侵入したストーカーは裁かれないのか? ムースへの過剰防衛としても警察はずさん過ぎるし…。
後、この映画は誰に観せたかったのだろ?
笑って済む内容じゃないし、そりゃラジー賞貰うのも納得できる。
ニッチな作品であることは言うまでもないし、ハリウッドの虚像を叩くなら他にやり方あるだろう。内包されたテーマもあるんやら、無いんやら解らん。
非常識なファンが騒動を起こし、ファン軽視のスターがヒドイ目に遭う…だけの映画に見えるから、何度も観ようとは思わない。
やはり最大の見どころはトラボルタ
トラボルタほど毀誉褒貶が激しく、幅広くバラエティに富んだ役を演じる人はあまり見当たらない。その意味で本当にこの映画はザ・トラボルタ。トラボルタの数奇な俳優人生が導き出した究極のかたち。彼の生き様を見せられたかのような映画。
『グリース』や『サタデー・ナイト・フィーバー』で世界的なブレイクを果たし、その名を知らない人はいないくらい有名になったのに、エミリオ・エステベスが『D2 マイティダックス』シリーズの人として知られていったように、『ベイビー・トーク』シリーズの人となとなっていく。かと思いきや、ブライアン・デ・パルマ監督を敬愛し、『ミッドナイト・ナイト・クロス』を生涯のベスト映画に何度もあげているクエンティン・タランティーノに見出され『パルプ・フィクション』で2度目のブレイク。
強面を強調してジョン・ウー監督のアクション映画にも出演。ひょろっとした体でクネクネした踊りを踊っていた自身のイメージを払拭したかったのだろうか?
その後は、『バトル・フィールド・アース』でのバカすぎる宇宙人役で悪い意味で人々の記憶に残ることに。
その宇宙人にも増して、キャリア初期に青春スターとして大成功した後にその爽やかなイメージをぶち壊す俳優道をあえて進んできたと確信させてくれる、そんな自傷癖を感じずにはいられないのが本作の役どころ。
大好きなB級アクションスターに好かれたくて、サイン会で覚え愛でたくしてもらおうとサイン迫ったら、ファンなんか全然気にもしてなくて、むしろ軽蔑しているクズ野郎。これはおそらくトラボルタ自身であり、自虐的に自身をカリカチュアライズしたといえるキャラクター。
トラボルタも狂ったファンやパパラッチに追いかけられたり、ファンにうんざりすることもあったんだろう。ときにはファンにひどいことを口走ったりしたかも。
『サタデー・ナイト・フィーバー』の時の強烈なスター性にあふれたトラボルタが大好きなファンは、彼のイメージを青春スターとして固定化して追いかけをするだろう。それくらい彼はかつて輝いていたし、カッコいい大スターだった。でも、勝手に自分が何者であるかを他人に決めつけてくる、そんなファンにトラボルタがうんざりしているのは容易に想像できる。
そんなうんざりするファンを、狂ったキャラとして演じてみて自分の俳優人生を俯瞰して冷静に振りかえることができたんだろうと思うとともに見えてくるのは、彼の役の幅広さと奇人変人を演じたがるその指向は、『サタデー・ナイト・フィーバー』のイメージで固定化してくるファンへの復讐であるということだ。
トラボルタの復讐によって、青春スターのトラボルタが好きだったファンは落胆のどん底に突き落とされ、それを嬉々として楽しむトラボルタの顔が目に浮かぶ。
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