「映画的な盛り上がりに欠けているが…」スペシャルズ! 政府が潰そうとした自閉症ケア施設を守った男たちの実話 kenshuchuさんの映画レビュー(感想・評価)
映画的な盛り上がりに欠けているが…
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自閉症児をケアする施設を運営する2人の男性を描いた実話ベースの物語。
いろんな障害があって、様々な問題行動を起こす当事者たちの姿と、それを支援するスタッフたち。実話ベースなので最後に劇的な変化が待っているわけではない。ほんのわずかな変化。でもそれが前に進んでいる感じがして心地よい。
フランス政府がこの施設を潰そうとしているってことが本作の大きなテーマのはず。潰そうとする理由は、無認可だから、無資格のスタッフが多いから、定員以上の子どもたちを受け入れているからだった。言ってることもわかるがかなり理不尽。そのピンチをどう乗り切ったのか?ってところで盛り上がるのかと思っていた。ところがそんなクライマックスは待っていなかった。字幕でこうなりましたって説明がされただけ。かなりの肩透かしにあった印象だ。ここをもう少し映画的に盛り上がっていたらもっと評価が高くなっていたはず。
ただ、こうした障害者の問題を考えさせるという意味ではとても価値のある映画だった。
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