「【若き時に、バッハ全曲を暗譜していたジョアン・C・マルティンスの波乱万丈、不撓不屈な人生を描いた作品。】」マイ・バッハ 不屈のピアニスト NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【若き時に、バッハ全曲を暗譜していたジョアン・C・マルティンスの波乱万丈、不撓不屈な人生を描いた作品。】
ー幼少時のジョアンは、既に女性ピアノ教師も”私を超えた・・”と口にするほどの、ピアノの腕を持ち、僅か20歳でカーネギーホールで、デビューするという神童であった。-
■印象的なシーン
・ジョアンが初コンサートで他国に赴いた際に、タクシーで向かったのは娼館。しかも、彼は未経験でありながら、複数の娼婦と朝まで関係を持つシーン。
ーガラガラと彼のピアノの神童というイメージが崩れ去る。だが、このシーンで彼の豪胆さと、並の事ではヘコタレナイ後年の彼の姿が暗示されている。ー
・ジョアンの奔放な性格とヒナステラの難解な曲を弾きこなすギャップ。そして著名なピアニストが”4週間しかないから、ヒナステラは無理だ・・”と演奏を拒否する中、”未だ3週間あるじゃないか‥”と、意に介しないジョアンの言葉。
ー相当な自信家であり、口だけではない事が分かるシーンの数々。-
・女性好きの一面。女弁護士の口説き方・・。
ー勉強になるなあ・・。-
・だが、ブラジル出身の彼は当然サッカー好きで、サッカーで遊んでいる際に右肘の神経を痛め、右手の動きに支障が出るようになる。が、彼は諦めない・・。
・が、更に彼を苦しめる事になる事件が・・。
<才能溢れるピアニストが経験した、数々の困難。けれど、彼はそれを音楽を”バッハ”を愛するがゆえに克服していく。
その、不撓不屈の姿に勇気を貰った作品。後年、バッハの曲を指揮する彼の姿や最早機能しない右手をも使い、ピアノを演奏するシーンには、心打たれた作品。>
NOBUさん、こんにちは~
ジョアンはジョアン・ジルベルトです♪
先日〇ワーレコードに行ったとき、ボサノバのCDを買おうとしたのですが、「廉価版がない!」という悲しき貧乏性のために買えずに去りました。古い音楽なら廉価版がなけりゃ・・・(泣)
『ジョアン・ジルベルトを探して』よりも『ディス・イズ・ボサノヴァ』(2005)が好きです。