「最期の時政に刮目せよ」スパイの妻 劇場版 aizomeyumekoさんの映画レビュー(感想・評価)
最期の時政に刮目せよ
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語りたいことは山ほどある映画だが、敢えてひとつだけ記しておく。
優作が企み望んだのは「関東軍の非人道的残虐行為」を世界に知らしめることによって「アメリカの参戦→日本の敗戦」である。その通り日本は8/15に終戦の詔勅となる。映画ではどうか?精神病院の妻のシーンは、東京大空襲(3月)と神戸大空襲(6月)だ。帝国日本が負けを受け入れざるを得なかった「アメリカ」軍の決定的最終兵器の使用は...8月。映画作中では全く描かれない。それは「非人道的虐殺行為」ではなかったと言えようか。その時、優作が生きていれば何を思ったろう?そんな深い洞察を各所各節に与えてくれた作品であった。
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