「モヤモヤが残るけど嫌じゃない」スパイの妻 劇場版 本まぐろトロ子さんの映画レビュー(感想・評価)
モヤモヤが残るけど嫌じゃない
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感想を徒然思いつくなるままに書かんとす。
革新の映像が流れた時、映画館が静寂に包まれたのが一番印象的だった。わざと光でぼやけて鮮明でない映像、CUREみたい。緊張が走る。それ以外でも光を感じさせるシーンがとても綺麗だった。
戦前の上流階級はこんなにも上品な話し方をして、きちんとした格好をしていたのかと思うと現代の立ち振る舞いって寂しい。
ただ前半の導入は少し間延びしていた気がした。ドラマを伸ばしたのかわからないがスロースターター。
そして何より、スパイ、ではない。本人にも言わせている。妻はスパイと捉えていたのかもしれないが。
最後に、一度裏切った奴は信用できない。大義の為なら犠牲にする、妻は道具にされた。なのに戦後も追い続ける。愛、なのだろうか。
愛だけで片付けられるものかわからなかったが、そういう終わり方にさせたのはなんでだろうと思った。
全体的にキャストもストーリーも黒沢監督らしさにまとまっていると思った。
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