「タイトルに違和感は残るが…」スパイの妻 劇場版 haginoさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルに違和感は残るが…
スパイの妻、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞作品ということで、興味を持って、ふらっと行きました。
なので全くの予備知識なしでした。
序幕から、ちょっと意味がわからず、関係性もわからず、かなり戸惑いました。
上流階級では自主映画みたいなのも作ったりしてたんですかね? これも上流階級ならではのお遊びなんでしょうか。
映画の中で映画を見るという、ちょっと奇妙な感じでしたが、無声映画でそれはそれでおもしろかった。
モノクロで画面を取られた時の蒼井優の顔を見て、初めて綺麗だなと思った。
高橋一生はああいう役はよく似合いますね。
貿易会社の社長で、アメリカンナイズされてて、気取った感じ。この時代に人前でハグするとか、すごいことのような気がします。姿勢も良くて、ほんとかっこいい。こんな旦那様がいて、お手伝いさんや運転手までいて、素晴らしい生活だなあ…。
でも、満洲へ行ってから夫が何かを隠しているようで、憲兵からも目をつけられ、怪しむ妻はそれを探ろうとする。ここからもうハラハラ…。妻の幼なじみは憲兵の分隊長、東出とのやり取りで、それ大丈夫なの?とこちらが不安になるような行動に‼️
本当に目を覆うシーンもありましたが💦
心の騙し合いが面白かったですね。
あとから思えばありきたりな展開かもですが、そう来る?と見事に騙されました。
さすが高橋一生‼️ なんかずるい。
でもきっと妻を思ってのことなんでしょうね。
最後の方のテロップ見て、これ実話なの?とも思ってしまったけど、違いましたね。
そのあとどうなったのか…想像にお任せ、というのがもやもやするので、描いて欲しいー。
多分そうなんだろうなーとは思うけど…。
そして、これ、スパイの妻というけど、スパイではないので違和感は残りました。そして、この主役はやはり高橋一生のようにも見えました。