劇場公開日 2020年9月4日

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「無人島で生きる人以外は皆同じでは」人数の町 さんにん@㌦㌦さんの映画レビュー(感想・評価)

3.0無人島で生きる人以外は皆同じでは

2020年9月8日
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鑑賞方法:映画館

単純

奇妙なタイトルに惹かれて観賞。
日本の暗部に焦点をあてた作りは面白いが、独特な世界観も描写が中途半端で、途中現実に引き戻される場面もあり行き着くところまで行けてないので、隔離された宗教団体の日常程度にしか見えない。
隔離された世界でも元の世界でも、程度の差はあれ管理された社会の住人であるからこそある意味守られているというのは同じ構図。元の世界じゃ戸籍がないと住民サービス受けられないしね。
人数の町は刹那的に生きたい人には魅力的かもしれないけど、いずれ飽きるし、年取ったらお役ごめんで排除でしょ。
それに元の世界の戸籍を消滅できたとしても周りの人の記憶までは簡単には消せないんじゃないかな。
その辺りの精緻さが足りないので深みが感じられませんでした。

さんにん@㌦㌦