「普通思いついても絶対やらない」狂武蔵 白波さんの映画レビュー(感想・評価)
普通思いついても絶対やらない
2013年に一度だけ仮上映。
そのままポスプロ作業が終えてない事からお蔵入り、その後クラファンを経て2020年公開に至った作品。
完成披露イベントでは「キングダム」の縁もあり、こちらでも共演の山崎賢人も駆けつけたそうですよ。良い話です。
作品は武蔵が正に狂ったように切り付け回る時代劇。
とにかく、77分に及ぶ長回しの殺陣がすごいです。
斬り殺すでなく動けなくする切り方と下段切りの多用、長期戦を見込んだ水筒や刀の仕込みなど、中々細部にこだわりが見て取れました。
反面、同じ人間がグルグル回っているのが分かってしまう一面も、そんなツッコミどころも面白い。
特に序盤に出てきた鎖鎌。屋内で戦う武器じゃないでしょう。
て思ってたら本当に絡まって死にましたよwww
しかしこの殺陣、400人と長回しで斬り合うのだから観ている方も疲れますね。
あとこれをやり遂げた坂口拓がすごいですよ、芝居とはいえ良く体力が続くものです。握力はしっかり最後までありましたからね。
終盤はかなり疲労が見られ、まるで本能のみで戦うような姿でした。
いや、この試みは本当に面白いです。
普通思いついても絶対やらないですもん。
色々すごい作品でした。
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