「凄いんだけど」狂武蔵 カミムラさんの映画レビュー(感想・評価)
凄いんだけど
映画としては微妙かも
まず、予算の都合なのか人員の使い回しが凄い。リアルを追及するなら一度斬られた人はしっかり死んで欲しかったな。斬られる度に走ってフェードアウトするのがなんか笑える。そして何事なかったかのように再登場。それに全てアドリブって話だけど人によってやられ方、攻め方が決まっているように思える。『この茶色服の人、いつも三連撃の後に斬られてんな。』『この前髪モッサリ君、ずっと頭割られてるな。』『この灰色っぽい服の人、いつも同じ構えで出てきて、同じ形で刀抑えられてから斬られたり刀奪われてるな。』『この灰色っぽい服の人が出てきたってことはそろそろ二刀流かな?』とか。故に同じ事の繰り返しで凄く退屈に感じました。だが、開始五分で指折った人の動きとは到底思えない。流石坂口拓。
ラストの7年後の決闘は流れるようなアクションがめっちゃかっこいいんだけど、正直カランビットしたかっただけじゃね?とか思う。っていうか7年後をメインで見たかったよ。こっちの方が断然かっこいいし。ほんの数分で終わって凄く残念。
それと山﨑賢人とのアクションシーンは無いのかよ。ガッカリ。
そして七年後に移る時とか終わり方とかめっちゃ唐突でびっくりかつ不完全燃焼。起承転結のバランス悪すぎでしょ。
坂口拓だからこそ出来る映画だと思うし、ワンカットワンシーンってマジで凄いと思うけど、それが縛りになってクオリティが落ちるならやめた方がいいと思う。
コメントする