「"全然怖くない"映画」妖怪人間ベラ stoneageさんの映画レビュー(感想・評価)
"全然怖くない"映画
アニメ『妖怪人間ベム』の幻の最終話を見つけるという何とも魅力的なあらすじ…(笑)
幼少期に再放送やらでこのアニメを何度も見たことがある世代には、なかなかスルーし難いタイトルの作品ですよね、これは(笑)
物語前半、ベラという名の謎の転校生がやって来て、一波乱もふた波乱も起こします…スプラッター要素もあって、この後の展開を想像すると、作品への期待値が否が応でも高まります。
併行して、『妖怪人間ベム』の復刻DVDの話がはさまれ、主人公(男性)が幻の最終話を見つけます。見つかったフィルムの中身は、妖怪人間達をただ撃ち殺したり焼き払ったりするだけなんですが、これがなかなか残酷で、見応えがありました…。この場面は、この作品のキーなんですが、ベラの哀愁に共感出来る良いシーンでした。そして、結局のところ、この作品のピークもこの場面でしたね、残念ながら(笑)
この幻の最終話は、その脚本を記した脚本家がかつて属していた旧日本軍の秘密部隊での実体験が元になってるんですが、意外にあっさりとその事実に主人公は行き当たります。この部分をもっと丁寧に描けば、ミステリーな要素も高くなって、作品世界にグッと惹きつけられたのにと残念です…
中盤からは、気のふれた主人公と家族の延々と続くやりとりの連続…はっきり言って、しつこいぐらいに何度もこのやりとりがはさまれる…ホントしつこいぐらいに(笑)
(堀田茜は熱演でした…でも、顔面にボールまで喰らう場面とか、堀田さんの三枚目は"イッテQ"だけで十分ですよ、監督さん)
そして、後半は、ただの"鬼ごっこ"で大団円…
気のふれた父親が斧を片手に、その嫁さんと息子を追いかけ回すって…(笑)
*三度の飯よりもホラー映画が好きな方は、どうぞ!(笑)
*この作品は最初ノーマークでしたが、監督の名前をみて、正直躊躇しましたね(笑)…でも、ホラーだからと…う〜ん、この監督の作品とはどうも相性が悪いようです…『あさひなぐ』とか(笑)