「なるほど、イタリア合作。」旅立つ息子へ きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
なるほど、イタリア合作。
なるほど、イタリア合作。
旅路のペーソスはそこから来てましたかー。
夜勤明けで映画館へ滑り込み、上映開始 ―
眠くなるかと思いきや 中盤からは前の座席の背もたれにガッツリしがみついて鑑賞。
半ば中腰になって(ほとんど立ち上がって)僕はエンディングを見ていました。
まさかのエンディング。
パパと一緒に、僕も言葉を失ってましたよ。
「どうかどうか“最悪の事態”になりませんように」と、祈っていたので。
・・・・・・・・・・・・
父親と母親と、アハロンの弟の演技がとてもいい。家族の七転八倒をちゃんとすくい取ってくれている。
家族ならではの苦悩に寄り添う映画だ。
・・・・・・・・・・・・
若い頃、特別養護老人ホームで介護職をしていたんです。
「ここは現代の姥捨山なのか」と自問自答もしながら。
だって、お年寄りの半分は面会も一切ありませんでしたからね・・
でもあと半分は、しげく家族が遊びに来ていました。
認知症の夫や妻、親や祖父母を、とうとうどうにもならなくなって、泣く泣く手放し、でも「おお、施設の利用も有りだったのだ!」とわかった家族たちです。
ホームで働く絶大な意義を感じました。
うちのおばあちゃんがそうだったので。
自閉症の子の家庭教師も経験ありです。
専門家があなたを助けます。
相談して下さい。助けを求めて下さい。
・・・・・・・・・・・・
【 שָׁלוֹםシャローム 】
こんにちは、さようなら、あなたに平和がありますように。
ヘブライ語はちょっと勉強したので、そこも嬉しい映画でした。
今晩は
夜勤お疲れさまでした。
今作は、自閉症スペクトラムの青年を演じた方の演技(確か、身近にいた方の姿を見て‥、と言う記憶があります。)と、父親の関係性が”大変だな・・”と思いつつ、父の息子を愛する姿が印象的な作品でしたね。
善性溢れる映画でもありました。
ピラルクさんが書いておられますが、あの「水のペットボトルを手渡すシーン」。さりげないけれど、とてつもなく大きなシーンでした。アッ!と声が出そうになりました。