「映像美」アンモナイトの目覚め bluecinemaさんの映画レビュー(感想・評価)
映像美
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最近同性愛がテーマの映画が多種多様にあるように思うが、本作も時代背景というバイアスが常にかかりながらの同性愛映画という事で純愛度を高めている。婚活の名の元に予め基本条件などで絞られた中から出会っていく現代における出会いとは対極にあり、好き同士になっても誰も得しない、それなのに止めたくても誰にも止められないというような濃密な恋をしてみたいという共感と憧れも入り惹かれるのだろう。難しい設定の中でも違和感なく感情移入できるところは演技や映像作品としてのクオリティの高さがあっての事である。ケイトウィンスレットの演技は言うまでもなくすごかったが、フィルム撮影や衣装への高い配慮があって説得力を増している。終わり方としては好みが分かれると思うが、もう少し先まで決めて欲しかった。
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