「予備知識は不要。極限状態で試される、家族の絆。」新感染半島 ファイナル・ステージ 門倉カド(映画コーディネーター)さんの映画レビュー(感想・評価)
予備知識は不要。極限状態で試される、家族の絆。
【賛否両論チェック】
賛:前作の知識は不要。極限で試される家族の愛情に、思わず感動させられる。怒涛のアクションも魅力。
否:展開はかなりのご都合主義。急に驚かせるシーンやグロいシーンもかなり多いので、苦手な人は観られない。
続編ではありますが、重要なのは“前作から4年後”という設定だけなので、特段予備知識はなくても大丈夫そうです。
大金を掴むため、変わり果てた祖国へと戻ってきた主人公が出逢う、地獄のような世界でたくましく生きる母と娘達。狂気の民兵組織“631部隊”の暗躍も相まって、まさに極限状態での家族の絆が印象に残ります。特にラストのシーンは、胸に響きました。
ただ、前作はノンストップの急行列車ならではの緊迫感が個性的でしたが、今回は良くも悪くも一般的なゾンビ映画という印象を受けてしまいます。また、こうしたパニック映画特有の、主人公達が際どいところを上手く助かっていくようなご都合主義は、言うに及ばずです。
とはいうものの、ド迫力のアクションは今回も健在で、観ていて圧倒されてしまうこと請け合いです。ゾンビ映画やパニック映画が好きな方は必見の作品といえそうです。
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