「常識がなんだ?努力はしたか?」新感染半島 ファイナル・ステージ KinAさんの映画レビュー(感想・評価)
常識がなんだ?努力はしたか?
あれから4年。釜山行きの新幹線の車内で切なく散った彼らもまだ彷徨っているのかしら。
日常を壊すゾンビパンデミックをドラマチックに描いた前作に対し、続編となる本作は完全にゾンビアクションエンターテイメントに振り切っていた。
予告の時点で作風がゴリゴリに変わっていたので、「同じ世界線を持った全く別の映画」くらいの認識で鑑賞。
「感染者」そのものへの恐怖感はかなり薄れ、ゾンビ達は人間同士のアクションを彩る道具と化していた。
もはやゾンビの存在意義とは…?となったけれど、ここぞという時に効果的に使われていたのでオールオッケー。
怒涛のカーチェイスがとにかく凄い。
敵味方ゾンビと入り乱れすぎてもはや何がなんだか…となりかけたけれど。
ハンドルを握る母娘の表示に胸が熱くなる。本当にかっこよかった…!
前作では自己犠牲からの自己犠牲からの自己犠牲ィィィ!!!と一辺倒で辟易としていたドラマパート。本作では少し進化していて良かった。
大切な人が噛まれてどうこう〜やら大切な人を守るためにどうこう〜というお決まりの展開が大幅にカットされていたのが好印象。
ソ大尉のどうしようもなさが好き。
あの極限にいて、どうして気が触れないでいれよう。腹立つ奴だけどなんだか切なくなった。
たくさんの人の死を背負ってそれでも生き残り続けるジョンソクの、憂いを湛えた表情がとても好き。とても結婚したいなと思いました。
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