「ゾンビより怖いのは人間」新感染半島 ファイナル・ステージ bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
ゾンビより怖いのは人間
クリックして本文を読む
今年、最初のレビュー。
普段はあまり観ない韓国映画。前作からの続編のゾンビ映画ということで、人間関係で少しわかりにくいところもあったが、序盤で大体状況は呑み込めて、ストーリーに入っていくことができた。
『ウォーキング・デッド』の大ファンとしたら、どうしても見比べてしまいますが、ゾンビがあんなに素早い動きをして、怪力というのは、ちょっと解せないし、反則でしょ(笑)それに、次から次へとなぎ倒されるゾンビの存在感が薄く、どちらかというと、ゾンビの恐怖よりも、人間の醜さや怖さを中心にしたアクション映画となっている。
繰り出されるアクションシーンは、確かにハラハラさせる。特にカーアクションは、手に汗握り『マッド・マックス』を想起させる。しかし、その殆どがCGであり、どうしても製作の雑さに目が行き、ハリウッドの実写カーアクションの迫力には及ばない。
ストーリーは、ゾンビを介しての人間同士の醜い争いが描かれている。主人公のジョンソクが、感染で荒んだ韓国に乗り込んで、軍隊の生き残りのアウトロー達から、残されていた大金を奪い返すお話。そこに、ヒロインであるミンジョンの家族も共に戦い、大金を手に命がけで脱出を図る。
そして、ラストシーン。諦めない強さ描きたがったのだろうが、ゾンビ映画だからこそ、ゾンビに囲まれた車の中から銃声が鳴り響き、エンドロールへと向かって欲しかった。イヤミスなラストシーンのゾンビ映画として、より深く印象付けられたのでは?
『ウォーキング・デッド』ならそうしていた思う…(笑)
コメントする