「容赦ないカーアクション」新感染半島 ファイナル・ステージ nakadakanさんの映画レビュー(感想・評価)
容赦ないカーアクション
クリックして本文を読む
前作がとても面白かったので、今作も観に行ったものです。
今回は、アクションがメインという印象で、特に容赦なくぶっ飛ばしまくるカーアクションは見応えがありました。
ダッシュしてくる系のゾンビが押し寄せてくるのも、やはり迫力がありました。
俳優陣の演技も良かったと思います。
主人公や義兄の哀愁ある男気、部隊軍曹や大尉の方向性の異なる狂気など、それぞれのキャラクターがしっかり伝わります。
が、ゾンビが恐怖の対象、ゾンビからどう逃れるか、という感じは薄まり、荒廃した世界における人間の醜さ、人間同士の争いが主体のようで、個人的にはストーリーはさほど好みではないというか、期待していたものではなかったというか。
脅威がゾンビでなくても当てはまるようなストーリーというような気も。
アクションシーンの怒濤のゾンビは、映像としては面白いと感じますが。
クライマックスの抱き合うシーンは、感動シーンのようでしたが、早くヘリコプターに乗れよ、急げよ、という気持ちの方が強く、あまり感動は出来ませんでした。
あと、車の耐久性凄いな!、と思いました。
ゾンビ被災地からの船を入国拒否しているとか、被災地から逃れてきた人が差別されているとか、現実の社会を反映しているような描写は印象的でした。
やはり前作は、日常に突然襲いかかるゾンビパニックの密室サスペンス、平穏な日常との対比、恐怖、主人公の感情の変化など、全体的に素晴らしくまとまっていたので、比べると物足りなさを感じてしまいました。
同じ世界線の話ではあるが、ジャンルが違うというものかも知れませんが。
コメントする