「前作と別物と考えた方が良いアクションゾンビ作品です。」新感染半島 ファイナル・ステージ 松王○さんの映画レビュー(感想・評価)
前作と別物と考えた方が良いアクションゾンビ作品です。
新年1発目の映画観賞は近所のMOVIXで元旦からの公開との事でこの作品を観賞しました。
で、感想はと言うと、面白い。
前作の続編とはありますが、前作がゾンビ映画であっても何処か親子愛やヒューマンドラマの側面があって、ゾンビ映画であって、パンデミック作品でありましたが、今回のはソンビ映画にアクション満載なので別物と考えた方が良いかも。
アクション満載なので、どちらかと言うと「バイオハザード」的なんですよね。
それに「マッドマックス」を足した感じw
でも、ヒャッハー的なのが居て、欲望に駆られた人間との戦いが実はメインでもあると言うのはジョージ・A・ロメロの「~・オブ・ザ・デッド」の正統派ゾンビ作品の韻を踏まえているので、実はゾンビ映画としては割りとオーソドックスかなと。
ストーリーはその後であっても割りとベタな感じでツボも心得ている感じのスタンダード。
でも、変に懲りすぎてないから良いかも。
これに伏線とか裏設定がありすぎると作品の本質がボケる感じになるのでこれで良し。
もう、アクションは言う事無しで、特にカーアクションは観応えアリ。
こんなに道幅が空いているか?と言うツッコミはとりあえず置いといてw、ガンガンアクションをかましてきます。
主人公のジョンソク役のカン・ドンウォンは男前過ぎw
ゾンビ化した韓国から避難し、ホームレス寸前であっても男前感が隠せてないw
個人的にMVPはジュニ役のイ・レ。
4年間もゾンビうようよの韓国で生き延びただけあって、ワイルド感があって、最初は男の子かな?と思ったらショートカットの美少女w
凄腕のカーテクニックでゲームのハイスコアをガンガン叩き出す様に超絶テクでブイブイ運転している。劇中で1番頼りになるw
他にも良いキャラがいるけど、この二人が突出している感があり過ぎて、その他大勢になってるw
もう、韓国は救い無し!と言わんばかりに末期と言うか完全崩壊。
近隣国に亡命するが日本に行く所を断わられて香港に行き先変更と言う件はなんとなく笑ってしまったw
韓国映画作品は一定以上のクオリティを軽々とクリアしてくるので、個人的にはハズレが無い。
また前作の「新感線 ファイナル・エクスプレス」でも新しいゾンビ映画を構築したので、今回のバイオハザードっぽさはある意味ベタではあるけど、ベタなだけにアクションで唸らせた振り切りは個人的には良しです。
また、ラストも「ここで終わるか?」と思いきや、そこからもう一回エキストララウンドがあって、個人的にスッキリ。やっぱりベタでもハッピーエンドが良いなぁ♪
ジュンソクが亡命先の香港でゾンビウイルスの潜伏者的な扱いで迫害されるのは昨年の春先のコロナを思い出しました。
都市圏の者が帰省などで地方に行くと腫れ物に触るどころの騒ぎでないぐらいに迫害のニュースは感染者を出したくないと言う人の本能かも知れませんが、行き過ぎた行為はやっぱり心が痛い物があります。
この作品が今上映されていると言うのは、いろんな意図があるにしても、感慨深いと言うか、いろいろと考える物があります。
ただ、それを置いといても、アクションドッカンドッカンの作品は久し振りなので普通に楽しめた♪
コロナな影響がまだまだ予断を許さない中でパンデミックな作品は皮肉めいた物がありますが、それを置いといても結構お勧めな作品かと思います。