「しょぼさの色香」アナザーラウンド ranitaさんの映画レビュー(感想・評価)
しょぼさの色香
自分が酒飲みではないので、作品世界に入り込めるかなぁと危惧したものの、渇いた悲しみのある良い映画でした。マッツ・ミケルセンはうらぶれた中年、冴えない高校教師役がびっくりするくらいハマってる。仕事にも家族にも、何よりも自分自身に諦めきっている男のしょぼさは観ていてイラつくほどなのに、その虚ろなまなざしに色香が仄見えるのが彼らしい。痛みと、微かな希望とを抱いた男が見せるダンスシーンは何度でも観たくなります。さすがは元ダンサー!
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