「ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救うみたいのを期待しました キルケゴールに失礼」アナザーラウンド カールⅢ世さんの映画レビュー(感想・評価)
ワールズ・エンド 酔っぱらいは世界を救うみたいのを期待しました キルケゴールに失礼
デンマークの渋い男優さんたちの映画でした。0.05%の血中アルコール濃度を保つと仕事の効率が上がるという仮説を検証して論文にしようと言い出す高校教師の同僚に同意して4人の仲のいい先生たちが昼間から飲んで授業をする。主役の歴史の先生。保護者から苦情を突きつけられる。つまらない授業で、その内容も生徒からダメ出しされるほど。やる気ない表情のナイスミドルの俳優さん。それが、酒飲んで授業すると、生徒の興味を引き出し、授業が盛り上がる。だけども、生徒たちがそもそも未成年なのにかなりの酒豪揃い。イギリス首相のチャーチルが大酒のみで、ヒットラーが下戸だったというエピソードから授業を始めると、生徒たちがわっとまえのめりに。酒にしか興味がないような生徒たちだからツカミはOKに決まってる。わざとらしいよ。音楽の先生も酔っぱらって誉めると、生徒の歌が素人からプロ級に変わる。わざとらしい。それで結局0.05%では我慢出来なくなって、酒量が上がりみんな酩酊状態に。アホな展開。しかし、足腰立たなくなった演技はアカデミー賞。でも、40前ならいざ知らず、50過ぎてこの状態はシラケるよ。おまいら、分別盛りだろ❗ 看護師なのか夜勤の多いカミサンとのすれ違い生活はあるものの、カヌーキャンプで子供がいるのに、透け透けテントであヘアへ合体。なんだ仲いいじゃん。少年サッカーチームのコーチをやっている友達が愛犬をつれてマリーナからボートで泥酔状態で出船して死んでしまう。それで、葬式場面を挟んで、残された仲間の夫婦仲が良くなる。なんだかな~ 0.05%とか細かいことどうでもいいじゃん。オイラは納得できなかったよ。このストーリー。日本人向けではないね。ちょっと、騙されたな。キルケゴールに失礼。
ホント、いい歳して0.05%をキープできないヤツラっていうのは無しでしたね。
何なら0.05%で学習してシラフでも活かせる様になりましたの方が説得力を感じます。